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- あるミレニアル世代が3年でFIREを達成した戦略…2本の柱と「極めてシンプルな方程式」

- コーディ・バーマンは、収入と支出という2つの柱に集中することでFIREを達成した。
- 副業で収入を増やし、「ハウスハッキング」で大幅な節約を実現した。
- 収入と支出の差を広げ続け、余剰分を投資に回した。
コーディ・バーマン(Cody Berman)の収入は3年間で4倍以上に増加した一方、その間の支出はほとんど変わらなかった。
この収入と支出の差額の拡大こそが、26歳の誕生日を迎える前に経済的自立を達成するための柱だったと彼は語る。
『Retire by 30(30歳でリタイア)』の著者であり、ポッドキャスト『The Financial Independence Show』のホストを務めるバーマンによると、FIRE(経済的自立・早期リタイア)を目指す人々は、節税の最適化や投資の細かな違い、高度な戦略にこだわりがちだという。彼自身がたどった道ははるかにシンプルだった。収入を増やす一方で支出を低く抑えるという2つの柱を同時に進め、その差額を投資に回したのだ。
柱1:支出を低く抑える
現在30歳のバーマンは、大学卒業直後から支出を抑える生活を始めた。ボストンで最初の会社員生活をスタートさせた際、住居費を節約するために7カ月間実家に戻ったのだ。その後独立してからも、最大の出費である住居費をできる限り低く抑えるため、ルームメイトと部屋をシェアした。彼の家賃負担は月450ドル(約7万2000円)だった。
やがて彼は一棟多世帯住宅を購入し、「ハウスハッキング」(自宅の一部を賃貸すること)を実践した。これにより住居は支出から現金収入の源泉へと変わった。月450ドルの家賃を支払う立場から、月約500ドル(約8万円)の純収入を得る立場へと変わり、その振れ幅は約1000ドルにもなった。
住居費の安さに加え、ローンを完済したトラックに乗っていたこともあり、バーマンは2019年から2021年にかけて、月約2000ドルで十分に快適な生活を送っていたという。友人と出かけ、レストランで食事をし、自分が価値を感じるものにはお金を使った。気を付けていたのは、料理をシェアする、飲み物の注文を減らす、住居費を低く抑える、自動車ローンを組まないといった「長期的に大きな効果を生む選択」を意識的に積み重ねることだ。

「FIREに関する古いコンテンツの多くは極端な節約に焦点を当てていた。車を売って吹雪の中を20マイル(約32キロ)も自転車で通勤するとか、物置に住むとか」とバーマンは語る。「そんなことは一切する必要がないと思う。ただ、周りの人と少しだけ違う生活をすればいい。あまりにも微妙な違いなので、やっているとすら気づかれないかもしれない」
20代前半の最も節約していた時期も、バーマンの生活は友人たちと大きく違って見えなかったと彼は言う。「外から見ただけでは、『コーディは貧しい生活をしているな』とは誰も思わなかったはずだ」
柱2:収入を増やす
バーマンは支出削減だけに集中したわけではない。大学在学中から副業で収入を得ることを始め、商業用不動産融資の会社員になってからも副業を続けた。これまでにデジタルコンテンツの販売、造園、家庭教師、ポッドキャスト配信、フリーランス業務、eBayでの転売など、試みた副業は30種類以上にのぼるという。
短い会社員時代、彼は副業の収入で生活費を賄い、給与は全額貯蓄に回した。7カ月後には約3万5000ドル(約560万円)の貯蓄ができ、それが会社を辞めてフルタイムで起業家の道を歩む余裕と自信を与えてくれた。
こうした初期の試行錯誤を経て、最終的にデジタル製品、不動産、個人金融教育という3つの主要な収益源に絞られていった。
そしてデジタル製品は、彼にとって最大の事業へと成長した。EtsyとShopifyで印刷用データの販売から始めた。例えばバレンタインデー向けのラブクーポンやメッセージカードといったシンプルな製品だ。その後、デジタル商品事業は「Gold City Ventures」へと発展し、テンプレート集やオンライン講座、コミュニティ運営などを手掛けるようになった。
不動産も、もうひとつの主要な収入源となった。長期賃貸、Airbnb、物件の転売、ハードマネーローン(高金利の不動産担保融資)、さらには不動産シンジケーションへの投資など、さまざまな手法を試してきた。
3つ目の主要な収益源は、ポッドキャスト、ソーシャルメディア、YouTube、書籍などによる個人向け資産形成・金融教育事業だ。
起業家として最初の年となった2019年、バーマンの収入は9万6000ドル(約1500万円)だった。翌年は19万8000ドル(約3200万円)に増加し、2021年には40万3000ドル(約6500万円)に達した。この3年間、彼は一貫して年間約2万4000ドル(約380万円)で生活していた。
方程式:差額を投資する
計算はシンプルだがその効果は大きかった。この3年間で、バーマンは収入と支出の間に累計約62万5000ドル(約1億円)の差額を生み出した。

























