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- ピラティスは「少しオワコン」かもしれない…。ピラティス講師の母を持つ私は、その主張がよく分かる
ピラティスは「少しオワコン」かもしれない…。ピラティス講師の母を持つ私は、その主張がよく分かる

- ピラティスは今、大きな話題を集めているが、アメリカで最も有名な愛好家の一人であるヘイリー・ビーバーは、「ブームが過ぎつつある」と語った。
- ビーバーは、フォームを重視する「本当に優れた」ピラティス講師を見つけるのが、今は難しくなっているとも指摘する。
- Business Insiderのキム・シェウィッツ(Kim Schewitz)はピラティスに囲まれて育ち、ビーバーの意見に同意している。
Z世代のトレンドセッターであり、10億ドル(約1580億円)規模のスキンケアブランド「rhode(ロード)」の創業者でもあるヘイリー・ビーバー(29)は、ピラティスが「少しオワコンかもしれない」と考えている。
「ピラティスは大好きだし、本当に気に入っている。でも、ちょっとした一過性の流行になってしまっていて、フォームを気にかけてくれる本当に良い先生を見つけるのがすごく難しくなっていると思う」と、2017年からピラティスに通う彼女は語った。これはTime誌のインタビュー動画での発言だ。

ビーバーと同じように、私自身もピラティスとは長い付き合いがあり、それが一過性の流行になってしまったという彼女の意見には同意せざるを得ない。
私の母親は、1445時間ものトレーニングを積んだピラティス講師だ。私が13歳だった2011年、ロンドンの自宅にスタジオを開いた。成長期、私は朝食を食べながら「さぁ、コア(体幹)を意識して!」という母の指導の声をいつも耳にしていた。
母は私にティーン向けのピラティスクラスを2年間受講させ、そして大人になった2024年、私はリフォーマー(マットではなく、重りのついたスプリングが取り付けられた革製のベッドの上で行うエクササイズ)を再開した。週に2回受けているクラスのおかげで、体力がつき、空間の中で自分の体がどう動いているかに対する意識が格段に高まった。
私が理解している限り、ピラティスは負荷の低いレジスタンストレーニングの一種であり、コントロールされた正確な動きによって、体幹や関節を安定させる深層筋肉(インナーマッスル)を強化するものだ。正しい筋肉を使ってどのように立ち、座り、横たわり、ひねり、動くかを教えてくれ、それらを適切なタイミングで使うための筋力を養う。バランスの取れたワークアウトを実践するために、専門家はこの種の運動に加えて、有酸素運動やより強度の高い筋トレを組み合わせることを推奨している。
10代の頃、私にとってピラティスはかなり臨床的で、リハビリテーションのようなものに見えていた。TikTokで「細くて引き締まった」ヴィクトリアズ・シークレットのモデルのような体型、いわゆる「ピラティス・プリンセス」ボディへの近道としては宣伝されてはいなかったのだ。
しかし、このTikTok化され、Alo(アロ)のセットアップを着てマッチャラテを飲むようなピラティスのイメージは、単なる文化的なステレオタイプにすぎない。体操選手だったジョセフ・ピラティスが1920年代に、負傷したり寝たきりになったりした第一次世界大戦の捕虜をリハビリするために開発した、伝統的なピラティスの原則を特に反映しているわけではないのだ。
「ピラティスはすべての人のためのものです。アスリート、初心者、怪我から回復中の人、あるいはもっと強く、自分の体とのつながりを感じたい人なら誰でも」
20年の経験を持つピラティス講師であり、ニューヨーク市とハンプトンズに8店舗を展開するブティックスタジオ「New York Pilates(ニューヨーク・ピラティス)」の創業者、ヘザー・アンダーセン氏はメールで私に語ってくれた。

「ピラティスの本当の魔法は、人々に体の正しい使い方を教えることであり、それが日常生活のあらゆる行動に活きてくることです」と彼女は言う。
母のアリソン・アシュトンにも、現在のピラティスブームについての考えを聞いてみた。すると母は、「他の運動形態がピラティスのリフォーマーを乗っ取って、単なるフィットネスのエクササイズをさせているところもある」と語った。
ピラティスは、呼吸、センタリング、集中、コントロール、正確さ、フロー(流れ)という6つの核心的な原則に基づいている。「これらの原則のすべてを守っていなければ、それは本当にピラティスをやっているとは言えない」と母は言う。
「ピラティス」という言葉が緩く使われている
2025年、ピラティスはClassPass(クラスパス)において世界で最も予約されたワークアウトとなり、予約数は2024年と比較して66%も増加した。アンダーセン氏は、ピラティスがこれほど人気を集めていることに興奮しつつも、業界が現在直面している最大の課題は「品質管理」だと指摘する。
ヨガと合わせて米国で192億ドル(約3兆円)規模にのぼる、このピラティスの流行に飛びついたベンチャーキャピタリストや投資家たちは、利益拡大のことしか考えていないと彼女は言う。「急速な成長には、常に質や教育に関する課題が伴うものです」
また、本物のピラティスと、アンダーセン氏が「ピラティスにインスパイアされたフィットネス」と呼ぶものとの間の混同も広がっている。一部のスタジオではリフォーマーを使用し、クラスをピラティスと銘打っていながら、フォームや技術よりも、強度やスピード、重い負荷の反復を優先しているという。
「『ピラティス』という言葉が非常に緩く使われています」とアンダーセン氏は付け加える。「クラスでリフォーマーのようなマシンを使っていたり、体幹エクササイズが含まれていたりするからといって、それがピラティスメソッドを教えていることにはなりません」
私の母も、より多くの人がピラティスを知るようになるのは素晴らしいことだと同意しつつ、一部のクラスの教え方に「ギャップ(隔たり)」があることに気づいている。「ただ動作をこなしているだけの人を見かける。深いコントロールが見られない。結局のところ、ピラティスはマインドフルな実践であり、自分の体の中に意識を置き、心とその筋肉を結びつけなければならない」と母は言う。

優れたピラティス講師は体の仕組みを理解している
ピラティスには公式の統括組織は存在しないが、定評のある米国拠点の「National Pilates Certification Program(ナショナル・ピラティス認定プログラム)」から第三者資格を得るには、受験者は450時間のディープな実践、見学、指導、学習を完了しなければならない。
しかし、多くのマットピラティスの指導者養成コースはわずか40〜60時間だ。これらは本来、より長い教育の道のりの始まりとして意図されているものだが、厳密に言えば、これを1つ修了しただけでピラティスインストラクターを名乗ることができてしまう。
2009年に600時間の包括的なピラティス資格を取得したアンダーセン氏は、これだけの時間では、ピラティスを教えるために必要な解剖学やバイオメカニクス(生体工学)の深い理解を養うには到底足りないと話す。
十分な訓練を受けた講師であれば、ただエクササイズを教えるだけでなく、体がどのように機能するのか、フォームが間違っているときに人々がどう代償動作(別の筋肉で補う動き)をしてしまうのか、どこで怪我が起きるのか、実体験を通じて生徒が安全に上達できるようどう手助けすべきかを理解している必要があるという。
「教えるための振り付け(動きの流れ)だけなら週末で学べます。でも、極めることは週末では不可能です」と彼女は言う。
優れたピラティスインストラクターの見つけ方
ピラティスの恩恵を本当に享受するには時間と継続が必要だが、素晴らしい講師に出会えれば日常生活での体の動かし方が変わるとアンダーセン氏は言う。「優れた講師は、まるでレントゲン写真のような眼を養っていて、あなたの骨がどう動き、筋肉がそれをどう動かしているかを見抜くことができるでしょう」
ピラティスのインストラクターを探す際は、以下のクオリティに注目すると良い。
- どこでトレーニングを受け、何時間の教育を修了したかを尋ねる: アンダーセン氏は、解剖学、アライメント(骨格の配列)、および実践的な指導を重視した、少なくとも400時間の包括的な資格を持つ講師を探すことを推奨している。
- クラスの後に自分がどう感じるかに注意を払う: 素晴らしいインストラクターであれば、ただ疲れ果てるだけでなく、自分の体とのつながりがより深まったと感じさせてくれるはずだ、とアンダーセン氏は言う。
- たくさんの指示を与え、アライメントや安定させるための筋肉への意識を促してくれる講師を探す: と、私の母はアドバイスする。
- 生徒のフォームを観察し、修正を加えてくれる講師が良い: と母は言う。
- バランスの取れたクラスでは、体をさまざまな方向に動かす: 「前方への動きはあるか? 横方向への動きはあるか? ひねる動きはあるか? 背骨を後ろに反らせる動きはあるか?」と意識してみることだと母は言う。
鍵となるのは「ゆっくり進めて、まずは基礎を学ぶことに集中すること」だ。正しいアライメントで体を動かす方法さえ分かれば、筋力や安定性、そして求めているかもしれない筋肉の引き締め(トーン)を築くことができる。
「急ぎすぎて、この動きが一体何を意味するのかを十分に理解していなければ、ピラティスらしきことはしていても、深いレベルではできていないことになる。マインドフルでもなければ、正確でもないのだ」と母は語った。
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