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- 「リーダーはコスパが悪い」管理職候補の65%が昇進に迷い。損保ジャパンが進める“リーダー=罰ゲーム”からの脱却

「リーダー」という言葉に、どんなイメージを持っているだろうか。いつも頼れる心強い存在、憧れのポジション、あるいは……。
損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)は、2025年に女性管理職が集う「女性リーダーカウンシル」を立ち上げた。女性リーダーが感じている、働きがいの障壁となっているものを明らかにし、経営陣に改善策を提案する試みだ。
この活動には、70名以上の女性管理職が参画。勤務エリアや部署の垣根を越えてつながり、議論を重ね、2026年1月には職場環境の課題と改善策について経営陣への提案を行った。
背景にはどのような課題感があったのか。カウンシルに参画する当事者たちの声を聞いた。
リーダーじゃない方が、自由でコスパが良い
損保ジャパンの社員数は約2万人で、男女比率は4:6(2025年3月31日現在)。一方、女性管理職比率は11.5%にとどまっている(2025年4月1日現在)。
女性リーダーが生まれにくいのはなぜなのか。その原因を探るべく、女性リーダーカウンシルのチームの一つが取り組んだのが、社内へのアンケート調査だ。
70名超のカウンシルメンバーは、支社長、課長などのポジションに就いている女性管理職。リーダーへの昇格は、働き方や処遇の変化、責任の重さ、プライベートとの両立などさまざまな不安が伴う。「リーダーは罰ゲーム」という言葉に象徴されるように、ネガティブなイメージを持つ人は少なくない。
はじめにカウンシルメンバー同士で意見交換を行うと、こんな声が集まったという。
- 「長時間労働がマスト」
- 「接待やゴルフなど、業務時間外での付き合いへの参加が必要」
- 「プライベートを犠牲にしている」
- 「責任が重くなる分ストレスも増える」
- 「リーダーにならない方が自由でコスパが良い」「メンタルが強くて何事も完璧にこなせる人だけがなれる役割」
さらに、次世代のリーダー候補となる若手にヒアリングすると、同じようなイメージを持っている人が多いことが分かった。積極的にリーダーになりたいと思わないし、自分になれるはずがない——。世代を問わず、そんな本音が見えてきた。
一方、現在の男性管理職にこの調査結果を伝えると、「長時間労働」や「プライベートを犠牲にしている」人ばかりではなく、イメージと現実との間にギャップがあることも判明した。
損保ジャパンは働き方改革に取り組み、業務の抜本的な見直しに加え、テレワークやシフト勤務など多様な働き方を取り入れている。しかし、 “旧来のリーダー像”への認識が根強く残っていることが浮き彫りとなった。
「自分にリーダーが務まるわけがない」

また、身近に女性リーダーがいないことで、自分がマネジャー職になった際のイメージが湧きにくいという意見も多く出た。
小島さんもその一人だ。2007年に入社し、鹿児島の保険金サービス部門で13年間にわたり顧客対応を担当。
地域限定職で入社したが、「他の店舗や部署も経験してみたい」と思いが募る日々。だが自宅から通える範囲の異動先は限定的で、かつ子育てが一段落するまでは鹿児島エリア外への異動は現実的ではなかった。
「入社10年目の頃、『リーダーを目指してみないか』とお話をいただいたのですが、異動経験がなく1つの部署しか知らない自分が本当になれるのかと不安を感じました」(小島さん)
入社当時からリーダーたちの忙しさや豊富な異動経験を見てきただけに、「同じようにはできない」「自分にリーダーが務まるわけがない」と前向きに捉えることは難しかったという。
「 当時、地方では女性リーダーに出会う機会がほとんどなかったので、チャンスをもらってもその先の未来が全くイメージできなくて……」と小島さん。
その後、管理部門在任中にリーダー職へ昇格し、2023年に福岡の保険金サービス課に課長として着任。現在はリーダーとしてマネジメントに従事している。























