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- 再開発続く「渋谷」人気に異変。「飲みたい街」12位で“一人負け”の理由

Google日本法人、GMOインターネットグループ、サイバーエージェント ──。国内外の大手IT企業が本社を置く東京・渋谷。観光地としてだけでなく、オフィス街としても発展してきた渋谷だが、ビジネスパーソンにとって「飲みの街」として選ばれにくくなっているようだ。
リクルートの外食市場調査機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が9月17日に発表した「飲みたい街ランキング2025」では「新宿」が6年連続で首位を守り、「東京駅周辺」が過去最高の2位に躍進する一方、「渋谷」は12位と前年調査からさらに2ランクダウンした。
上位の銀座(3位)、新橋(4位)、上野(5位)との差も開きつつあり、渋谷の“一人負け”が鮮明になった形だ。
「再開発が進む若者の街」というイメージとは裏腹に、飲みたい街としてなぜ渋谷は選ばれないのか。ホットペッパーグルメ外食総研の担当者は「地下街がなく、アクセス面で新宿に劣る」「平日と週末で客層が違いすぎる」などと指摘している。
※本記事は、2025年10月16日に公開した記事の再掲です。
首都圏有数のターミナル駅「渋谷」
同総研は1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)の20〜59歳で、過去1年間に飲酒を伴う外食をした2858人を対象に調査。1〜3位までを選んでもらい、得点化してランキング化した。
総合1位は「新宿」(697点)で、2020年から6年連続の首位。2位は「東京駅周辺」(582点)で、直近10回の調査で最高順位となり、前回3位から1ランク上昇した。3位には、前年2位の「銀座」(521点)が入った。

一方、「渋谷」(302点)は12位。リクルートが発表している駅別の1日平均利用者数のランキングで全体2位、JR東日本の「駅別ランキング」でも5位の乗車人員数を誇る首都圏有数のターミナル駅としては、物足りない結果となった。

渋谷は「中途半端」、新宿との差は地下街と鉄道アクセス
なぜ渋谷は「飲みたい街」として選ばれないのか。「個人的には好きな街なので、渋谷のここまでの低迷には驚いた」と話す同総研の田中直樹所長は、取材に対し「渋谷は一言で言うと中途半端」と指摘する。
「新宿駅周辺や東京駅周辺のようなエリア区分はあっても交通アクセスの利便性で渋谷駅は圧倒的に劣る。特に決定的なのは地下街の充実度だ」(田中所長)
このうち新宿エリアは「客層ごとにエリアが明確に分かれている」と解説する。例えば、「思い出横丁」(西口)や、河合塾新宿校や常圓寺に隣接する墓地がある通称「墓裏エリア」に集まる人気店が近隣で働くビジネスパーソンを受け入れているという。

他にも安価を求める若年層は歌舞伎町、高価でも本物を求める層は西口や東口の高層ビル内、トレンドに敏感な女性層は新宿三丁目──というように客層や価格帯に応じてエリアが分かれているという。
そして、これらのエリアを地下街が結んでおり、地下街自体も飲食店が充実している。
「私も5年ほど新宿のオフィスに勤めていたが、営業にも飲みにも地下道を通って行けて、本当に便利だった。夏場も暑さで濡れずに移動できる」(田中所長)
対して渋谷には、新宿駅や東京駅のような充実した地下街がない。これは渋谷の「ウィークポイント」だという。サクラステージやヒカリエ、スクランブルスクエアなど再開発で地上に高層ビルは増えたが、地下街のネットワークは脆弱なままともいえる。

平日と週末で「顔が違う街」、IT系は飲みに行かない?
もう一つの課題は、客層のギャップだ。田中所長は「平日と週末の客層がかなり違う。平日はIT系のオフィスワーカーが多いが、土日は学生さんや20代、訪日客で全く顔が変わる」。
だから、「行くタイミングによって街の表情が変わるため、『自分の街じゃないかも』と思われがちだ」と語る。
加えて、渋谷で目立つIT系オフィスワーカーは「在宅ワークを選んだりしてオフィスに人がいなかったりする上、『仕事帰りに飲みに行くぞ』という営業マンとは毛色が違う」とし、渋谷にオフィスを置く業種や社員の職種といった構成が、飲食店にとって不利に働いているとの見方を示した。
「営業部署は飲みに行くことが多いが、IT系の人たちはほとんど行かない。私自身も営業部署から5年前にスタッフ職に異動して、全く飲みに行かなくなった」(田中所長)

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