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- サッカーW杯、現地の公共交通機関が続々「便乗」値上げ…マイアミの鉄道は最大6倍

- フロリダ州の民間高速鉄道ブライトラインが、FIFAワールドカップの試合がマイアミで開催される日の運賃を通常の6倍超に引き上げる。
- 往復運賃は通常24ドル(約3800円)だが、試合開催日には最大151ドル(約2万4000円)まで値上げする。
- マイアミでは今大会中に7試合が開催される予定だ。
マイアミを拠点にフロリダ州内を走る民間高速鉄道ブライトライン(Brightline)は、FIFAワールドカップ(サッカーW杯)の試合がマイアミで開催される日の運賃を、通常の最大6倍超に引き上げる。
マイアミのダウンタウンと、試合会場のハードロック・スタジアム(マイアミ・スタジアム)に最も近いブライトラインのアベンチュラ(Aventura)駅を結ぶ往復の運賃は、通常24ドル(約3800円、1ドル=159円)。だが、Business Insiderがブライトラインのウェブサイトを確認したところ、W杯の試合開催日には76ドル(約1万2100円)から151ドル(約2万4000円)まで引き上げられることが分かった。
これは、6月11日に開幕する今大会の開催16都市の中で最も高額な公共交通機関の運賃ということになる。
この両駅間の距離は約13マイル(約21km)。ブライトラインに乗ればわずか17分の道のりだ。
ブライトラインの予約サイトによると、スコットランド対ブラジル戦が行われる6月24日の往復券は151ドル(約2万4000円)と表示されている。また、マイアミでの初戦となるサウジアラビア対ウルグアイ戦は76ドル(約1万2100円)、市内で行われる残り5試合は141ドル(約2万2400円)だ。6月や7月の試合のない日なら、同じ区間の乗車券は24ドル(約3800円)で済む。
マイアミ・デイド郡の広報担当者がスポーツメディア「ジ・アスレチック(The Athletic)」に以前語っていたところによると、同郡は試合チケットの保有者を対象にアベンチュラ駅からスタジアムまでの無料シャトルバス(所要時間は約20分)を運行する予定だ。
また、通勤鉄道やメトロレール(Metrorail)の駅、そして巨大リゾートホテル「セミノール・ハードロック・ホテル(Seminole Hard Rock Hotel)」からも、それぞれシャトルバスを走らせるという。
なお、ブライトラインはBusiness Insiderのコメント要請には回答しなかった。
マイアミでは、グループステージの4試合に加え、ラウンド32(決勝トーナメント1回戦)、準々決勝、そして3位決定戦が予定されている。
ニュージャージー、ボストンに続く値上げ
通勤鉄道などを運営する公共交通機関ニュージャージー・トランジット(New Jersey Transit)は4月上旬、マンハッタンのペン駅と、ニュージャージー州イーストラザフォードにあるメットライフ・スタジアム(MetLife Stadium)を結ぶ往復券を150ドル(約2万3900円)にすると発表し、激しい批判を浴びた。これは通常運賃の12.90ドル(約2100円)と比べると、実に11倍を超える価格だ。この2駅間の直線距離は約6マイル(約10km)に過ぎない。
ボストンでも同様に、サッカーファンはダウンタウンとジレット・スタジアム(Gillette Stadium)の間の約20マイル(約32km)を移動するため、鉄道往復券で80ドル(約1万2700円)、長距離バス券で95ドル(約1万5100円)を支払うことになる。同区間の鉄道運賃は、NFLの試合開催日でも往復20ドル(約3200円)、通常の日であればわずか8.75ドル(約1400円)だ。
値上げしないどころか無料にする都市もある
一方、残り13の開催都市は、ワールドカップ期間中も公共交通機関の運賃を引き上げていない。フィラデルフィアでは、試合後の地下鉄が無料となるため、往復運賃は通常の半額にあたる2.90ドル(約460円)に設定される予定だ。
アトランタとヒューストンでも、地下鉄の往復運賃は2.50ドル(約400円)。ダラスはAT&Tスタジアム(AT&T Stadium)と最寄り駅を結ぶ無料シャトルバスを導入する方針を示し、カンザスシティも15ドル(約2400円)のシャトルバスサービスを始める。
今年のワールドカップは、FIFAが試合チケットにダイナミック・プライシング(需給に応じて価格が変動する仕組み)を導入したこともあり、ファンにとって極めて高額な大会となる見通しだ。
グループステージのチケット価格は、最も熱心なファン向けに用意された60ドル(約9500円)から、FIFAが4月下旬に「直前販売」として放出したアメリカの初戦、対パラグアイ戦の4000ドル(約63万6000円)超まで、極めて幅のある価格帯となっている。
また、今大会では出場枠が32カ国から48カ国に拡大されたこともあり、4カ国が初出場を果たす。カーボベルデ、キュラソー、ヨルダン、ウズベキスタンだ。
マイアミでは、グループステージでブラジル、カーボベルデ、コロンビア、ポルトガル、サウジアラビア、スコットランド、ウルグアイの7カ国が試合に臨む予定だ。
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