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世界最高の航空会社・シンガポール航空のエコノミークラスは想像以上に快適だった

- 今回、初めてシンガポール航空を利用した。
- エコノミークラスであるにもかかわらず、座席指定に追加料金がかからないことに驚いた。
- 座席は広々としており、機内食も満足のいくクオリティで、機内エンターテインメントの品揃えも素晴らしかった。
アジアへの最初の旅行を計画するとき、これまで一度も乗ったことのない航空会社を予約したいと考えた。その際、シンガポール航空以上の選択肢は見当たらなかった。
スカイトラックス(Skytrax)誌で5つ星に認定されているシンガポール航空は、2025年に『トラベル+レジャー(Travel + Leisure)』誌で世界最高の国際航空会社に選ばれている。また、航空業界のアカデミー賞とも称されるスカイトラックスの「ワールド・エアライン・アワード」でも、前年のアワードでアジア最高の航空会社としてのタイトルを獲得した。
シンガポール航空といえば豪華なスイートやファーストクラスの客室が有名だが、私に払えるのはエコノミークラスのチケット代だけだった。それでも、私の体験は、最近利用したアメリカの航空会社でのフライトよりも遥かに素晴らしいものだった。
搭乗前からシンガポール航空に感銘を受けた

シドニーでの友人の結婚式の後、日本へ旅行することを決め、シンガポール航空のエコノミークラスの航空券を予約した。エコノミーには「ライト」「バリュー」「スタンダード」「フレックス」の4つの運賃クラスがあるが、私のフライトで空席があったのはスタンダードだけだった。
シンガポールでの乗り継ぎを含むこの旅の航空券は、814ドル(約12万6000円)だった。
チケットを予約している際、両方のフライトで座席を無料で選択できることに驚いた。エコノミークラスの中でも搭乗口に近く、最初に降機できる「フォワード・ゾーン」の座席さえ選ぶことができた。チャンギ空港での乗り継ぎ時間が1時間半未満だった私にとって、これは素晴らしいオプションに感じられた。
さらに、どちらのフライトでもお気に入りの窓側の座席を確保することができた。
編注:ここ数年、アメリカの航空会社のエコノミーでは、窓側や通路側、あるいは少し前方の席を選ぼうとすると、「プリファード・シート(お好み席)」として、片道数千円〜1万円以上の追加料金を取られることが多い
受託手荷物の重量制限が太っ腹なことにも驚いた

私は荷物を詰め込みすぎる悪癖がある。大半のアメリカの航空会社が設定している50ポンド(約23kg)の制限に収めるため、受託手荷物から機内持ち込みバッグへと荷物を移し替える競技があれば、私は間違いなく金メダリストのシモーネ・バイルズ(体操の女王)級の才能を持っている。練習せずともできる、天性の才能だ。
そのため、シンガポール航空のスタッフから「荷物を減らすのではなく、もっと受託手荷物の方に入れてください」と言われたときは衝撃を受けた。彼女によると、エコノミークラスの受託手荷物の重量制限は30kgだという(エコノミーの「ライト」や「バリュー」の場合は25kg)。
パンパンに膨らんだ機内持ち込みバッグから解放され、免税店を軽やかに歩き回れたのは、フライト前の思わぬご褒美だった。
搭乗前、機内の入り口付近でヘッドホンを受け取った

細かいことかもしれないが、客室乗務員(CA)がヘッドホンを配りに来るのを待つことなく、席に着いてすぐに映画を見始められるのはありがたかった。
座席はアメリカの航空会社で慣れていたものより遥かに広々としていた

エコノミークラスしか乗ったことがない身として、年々狭くなっていく座席には嫌というほど慣らされてきた。
しかし、私が乗ったのは世界最大の旅客機であるエアバスA380-800型機で、エコノミークラスであっても非常に快適な座席が用意されていた。座席幅は48cmあり、驚くほど広々と感じられた。
席にはふかふかのグレーの枕と、しっかりとした毛布が用意されていた

アメリカのさまざまな航空会社の長距離フライトで渡されてきた、ペラペラの紙のようなシートや、薄型ナプキンのような頼りない代物とは比較にならないほど、大幅なアップグレードに感じられた。
足元スペースも十分に確保されていた

最初に座ったとき、前の座席の下にバックパックを置いている状態でも、まだ足を伸ばせることに驚いた。
同じ列の女性と私は、自分たちの間の席(中央席)に誰も来ないことに気づくと、お互いのバックパックをその中央席の下にスッと移動させ、さらに広くなったスペースを堪能した。
前の座席には便利なボタンや収納ポケットが備わっていた

画面の左下には、読書灯のスイッチ、CAを呼ぶボタン、あるいはスマホを充電するためのコンセントがあった。右下には独立したドリンクホルダーが設置されている。また、画面の下には棚があり、何も見ていないときにヘッドホンを収納するのに重宝した。
さらに、座席の前方に4つの独立したポケットがあるのも嬉しかった。スマホ、本、雑誌、充電器、ウォーターボトルをそれぞれきれいに収納することができた。
充実した機内エンターテインメントを楽しんだ

公式サイトによると、シンガポール航空は機内エンターテインメントシステム「クリスワールド(KrisWorld)」を通じて、1900以上のオンデマンド・コンテンツを提供しているという。
映画『ウィキッド』から、機内で観るには少し勇気が要りそうな『ザ・サブスタンス(The Substance)』まで、あらゆる作品が揃っていた。
テレビ番組の選択肢には、グルメ番組、子供向けプログラム、そして『ロー&オーダー』や『ゴールデン・ガールズ』といったクラシックな名作まで含まれていた。
離陸前、CAが乗客全員におしぼりを配ってくれた

日本語で「おしぼり」として知られるこの習慣は、シンガポール航空の長年のシグネチャーとなっている。それぞれのおしぼりには、シンガポール原産のさまざまな花の香りをブレンドした、同社独自の「バティック・フローラ(Batik Flora)」の香水が吹き付けられている。
おしぼりでさっと手を拭いてリフレッシュすると、すぐにCAが回収しに来てくれた。
離陸から20分以内に、最初のドリンクとスナックが提供された

機内のスペースが狭いために、配られたミニドリンクを一気に飲み干さなければならなかった経験は誰にでもあるはずだ。
しかし、独立したカップホルダーのおかげで、私は本を読みながらスナックの豆菓子やクラッカーをつまみ、無料の白ワインをゆっくりと味わうことができた。
そしてディナーサービスが始まった

トレイには、チキンまたはフィッシュのメインディッシュ(ベジタリアンミールはすでに配り終えていた)、パン、小さなヌードルサラダ、オーストラリア産のチーズとクラッカー、およびミニウォーターボトルが載っていた。エコノミークラスでよく見かけるプラスチック製や木製のものではなく、金属製のカトラリーが添えられていたことにも驚いた。
まずはサラダから手を付けた。ビーフン(ヴェルミチェッリ)とエビを使ったもので、機内食のレベルを超えて非常に繊細に調理されていた。エビはぷりぷりで新鮮で、麺全体に絡められた軽くて酸味のあるドレッシングとの相性も抜群だった。
メインディッシュにはチキンを選んだが、これも確かなクオリティだった。肉は柔らかく、ソースがしっかり絡んでいた。ジャガイモはよく火が通っていたものの、少し塩気が物足りなかった。
高級グルメとまではいかないが、アメリカの航空会社の長距離フライトで何度も遭遇してきた、火の通りが甘いパスタやゴムのような肉に比べれば、劇的なアップグレードだった(細切れのホットドッグが詰まったトルティーヤの味は、一生忘れられない)。
ディナーが落ち着いた頃、CAがデザートのアイスクリームサンドを配ってくれた

この美味しいバニラファッジブラウニーは、フライト中のハイライトだった。底にあるチョコレートのクランチが、噛むたびに心地よい小気味いい音を立ててくれた。
着陸の1時間前には、温かい軽食が提供された

サツマイモとチーズのサンドイッチ、またはスイートチリチキンのどちらかを選ぶことができた。私は後者を選んだが、味は悪くなかった。スイートチリの風味はあまり感じられなかったが、温かくて美味しい軽食だった。
全体として、シンガポール航空での初めての体験は素晴らしいものだった

結局のところ、エコノミーはエコノミーだ。それでも、アメリカの航空会社が座席を縮小し追加料金を課すようになってからというもの、フライトはますます不快なものになっている。
それに比べれば、シンガポール航空でのフライトはまさに一服の清涼剤のようだった。温かいおしぼりや広々とした座席から、満足のいく機内エンターテインメントや食事に至るまで、9時間のフライトはあっという間に過ぎ去ったように感じられた。
シンガポール航空が常に世界トップクラスにランクインする理由がよく分かる。またあの飛行機に乗るのが待ち遠しくてたまらない。
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