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ティム・クックが教えてくれた、伝説的人物の後継者になる方法

- ティム・クックはスティーブ・ジョブズの後継者としてアップルのCEOに就任し、世間の予想を覆した。
- 彼は、自らの強みと判断力をジョブズの価値観と組み合わせることで、困難を乗り越えた。
- クックは9月に退任すると表明しており、ジョン・ターナスに道を譲る。
ティム・クック(Tim Cook)は、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の後継者としてアップル(Apple)のCEOに就くという困難な使命を引き受け、このテック大手をさらなる高みへと導いた。
iPodやiPhoneといった革新的なデバイスで世界のあり方を塗り替え、アップルの象徴でもあった共同創業者ジョブズの後を継ごうとする者は、ほとんどいなかっただろう。
それでもクックは、不可能と思われていたことを成し遂げ、アップルを次のステージへと引き上げた。約15年にわたる在任期間中、アップルの年間純売上高と純利益はそれぞれ4000億ドル(約63兆7000億円)と1000億ドル(約16兆円)を超え、約4倍にまで拡大し、時価総額は約3500億ドルから4兆ドル(約637兆円)へと跳ね上がった。
クックは9月に退任する。後継者は、現在ハードウェア責任者を務めるジョン・ターナスだ。伝説的CEOの後継者として成功を収めたクックの手腕から学ぶべき教訓をまとめた。
1. 継承すべきものを守る
クックは、ジョブズがアップルに根付かせた核心的価値観を守り続けてきた。
クックは先日、アメリカの報道番組「CBSサンデー・モーニング」に出演し、これまで守ってきた原則について語った。それは、集中、協働、ユーザー体験へのこだわり、「驚異的にすばらしい」実行力、そしてハードウェア・ソフトウェア・サービスの交差点を自社で担うことで「魔法」を生み出すことだ。
クックは、アップルは今なおジョブズの落とし子だと考えており、次のように語った。
「彼のDNAはこの会社の奥深くに刻まれている。我々は彼を崇敬している。彼の最大の発明は製品ではない――アップルそのものだ」
2. 自らの道を切り開く
クックはジョブズが遺した偉大な功績に怯むことなく、自らの判断でアップルを経営してきた。
クックは「CBSサンデー・モーニング」で、ジョブズから次期CEOに指名された際、こんな助言を受けたと明かした。
「私ならどうするかを考えるな。ただ正しいことをしろ」
ジョブズはクックに、創業者ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の死後、ディズニー社が意思決定を欠き、停滞したのを目の当たりにしたと語った。彼はアップルが同様の「麻痺状態」に陥ることを望まなかったのだ。
「あの言葉は決して忘れない」とクックは言う。
「『スティーブならどうする?』という問いを肩から下ろしてくれた、本当に大きな贈り物だった。私はただ目の前のことに集中し、自分自身のベストを尽くそうと考えた」
ジョブズ没後のアップルの10年間を綴った『AFTER STEVE アフター・スティーブ 3兆ドル企業を支えた不揃いの林檎たち』の著者、トリップ・ミックル(Tripp Mickle)は、ジョブズ在任中、「彼があらゆる重要な意思決定を下していた」とBusiness Insiderに語っている。
経営を引き継いだクックは、アップルをより「民主的」な組織に再編したという。経営陣が集団的に意思決定を行い、製品開発も個人がジョブズに報告する形ではなく、チームリーダーが主導する体制に改めた。





























