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- コンサルからすし職人へ…これからはブルーワーカーの時代なのか。AI時代、ホワイトカラー職の将来「不安」6割

製造現場や建設、運輸、飲食など、いわゆるブルーカラーと呼ばれる職種への転職に、オフィスワーカーの視線が向き始めている。営業職などからすし職人に転じたり、ITエンジニアからタクシー運転手になる人もいる。点在するこうした事例は、2026年の働き方やキャリア観の変化を映す兆候とも読めそうだ。
※本記事は、2026年1月2日に公開した記事の再掲です。
アクセンチュア→すし職人

「ITでは難しいが、寿司なら世界で戦えると思った」
そう話すのは、銀座の高級すし店・はっこくで働く深澤宏樹さんだ。新卒でアクセンチュアに入社し、約4年半勤務した後に退職。現在はすし職人として同店で働き始めて2年目になる。将来は海外で自分の店を開くつもりだ。
学生時代から起業への関心が強かったという深澤さん。大学4年生のゼミ合宿で米サンフランシスコを訪れ、グーグル本社などIT企業を視察した。だが、最も強く印象に残ったのは、現地で入った寿司店だった。
「いわゆる日本の寿司屋というより、ジャパニーズレストランのような店でした。安くはない価格帯でしたが、1階も2階もテラス席も満席。でも、日本人が食べると『ちょっと違うな』と感じた。将来起業するなら、ITより寿司のほうが勝負できるのではないかと思ったのです」
こうした動きを後押しする企業側の動きも出てきている。人材サービスを手がけるDYMは、子会社の「東京寿司職人育成アカデミー」で、2024年4月からすし職人の養成事業を開始した。同社によると、受講者の年齢層で多いのは20代と50代で、それぞれ全体の約3割を占める。特に20代は、本格的なキャリアチェンジを目的とするケースが目立つという。「中には、一部上場企業を辞めて入学する若い人もいる」と担当者は話す。
個人の動きと並行して、企業側もブルーカラー領域に照準を合わせ始めている。
レバレジーズは2025年2月、エッセンシャルワーカー向けのキャリア支援サービス「レバジョブ」をリリースした。登録者数は非公開だが、開始から約半年で登録者は5倍に増加。売り上げも計画比120%と、立ち上がりは好調だという。同社によると、登録者の中心は現場職だが、オフィスワーカーの流入も一定数ある。「割合としては50人に1人程度だが、確実に存在する」という。実際、エンジニアや営業職からタクシードライバーへ転職したケースも出てきている。動機として多いのが「年収アップ」だという。
「店長年収1000万超」が示す、現場職の再評価

こうしたブルーカラー職への転職が散発的に見られる背景には、人手不足を受けた待遇改善があるとみられる。
外食大手のすかいらーくホールディングスは、ガストやバーミヤンなどの店長について、年収を最大1000万円超とする人事制度を導入すると発表し、話題を呼んだ。丸亀製麺を展開するトリドールホールディングスも、店長の年収を最大2000万円とする制度を打ち出している。いずれも上位層を想定した水準ではあるが、現場職の待遇を引き上げる動きは、外食業界に限らず徐々に広がりつつある。
レバレジーズがホワイトカラー職からブルーカラー職へ転職した520人を対象に実施した調査によると、転職によって「年収が増加した」と回答した人は全体の約4人に1人に上った。20〜30代に限ると、その割合は約4割に達する。
転職理由として「給与や収入アップが見込めると思ったから」を挙げた人は20.2%と、最多だった「前職でやりがいを感じられなかったから」(23.7%)に迫った。収入面での合理性が、キャリア選択の動機として無視できない存在になりつつあることがうかがえる。
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