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- グーグル「エージェント型Geminiの時代」の到来を宣言。最大の武器「検索」は25年ぶりの大刷新へ

グーグルの「Google I/O 2026」が、アメリカ・マウンテンビューで開催された。同イベントは開発者向けではあるが、新サービス、特にAIにおける同社の最新の取り組みや考え方がわかるイベントだ。
2026年のGoogle I/Oの軸はなにか?
筆者は「エージェンティックAI時代への対応」と「検索の刷新」だと考える。
ビジュアル的なインパクトとしては、動画生成技術である「Gemini Omni」がすばらしい。ただ、それはトレンドの応用の1つであり、多くの人々の生活を変えるのは、「エージェンティックAIと検索」だろう。

もちろんそれぞれには関連性がある。AIである「Gemini」を基盤とし、いかに利用を拡大するかという点こそが、グーグルにとって重要なことだ。それはどういうことなのかを見ていこう。
なお、紹介される機能・製品は、アメリカ市場から展開されるものがほとんどだ。日本市場での展開時期が公開されていないものも多い。その点をご理解の上、お読みいただきたい。
エージェンティックAIに全力投球
「私たちが『エージェント型Geminiの時代(agentic Gemini era)』にいることは間違いない」
グーグルのスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、Google I/O 2026の基調講演でそう語った。

エージェント型(Agentic、エージェンティック)AIは、人間がAIに命令を与えると、それを解釈して自律的に動き続け、与えられた命令をこなす。
特定の文章を要約する、シンプルな画像を生成するといった行為はAIが単独の命令をこなすのに近いが、複雑な命令になるほど単独の命令・推論では終わらず、多数のタスクの積み重ねとなる。
だからこそ、今のAI開発ではエージェンティックAIへの取り組みが重要であり、AIによるソフト開発などで先行するOpenAIやアンソロピック(Anthropic)に比べ、「グーグルはエージェンティックAIへの取り組みが弱い」と見られることも多かった。
しかし今回は、ピチャイ氏自らが方向性を示した上で、アプリ開発から検索まで、エージェンティックAIを使う機能が軸になった。

そんなGeminiのエージェンティックAIが「Gemini Spark」だ。クラウド上にサービスが利用する仮想のコンピューターを用意し、ひとたび命令を与えるとその中で作業を続け、目的を達成する。
スマートグラスが人間代わりにコーヒーを買う
エージェンティックAIについて、一つ一つのデモは、そこまで珍しいものではない。グーグルもこの方向性なのだな、という印象だ。
ただ筆者の目を惹いたのは、スマートグラスでもエージェンティックAI要素を入れてきたことだ。
グーグルはサムスン(Samsung)と共同開発し、デザインなどはアイウェアブランドの「GENTLE MONSTER」「WARBY PARKER」と組んで作ったスマートグラスを2026年秋に出荷すると発表した。

この製品はディスプレイを内蔵しない「オーディオグラス」だが、カメラやマイクをスマホ経由で動作するGeminiと連携させることで、「インテリジェント・アイウェア(Intelligent eyewear)」として動作するという。
こうした要素はメタ(Meta)が「Ray-Ban Meta」などのAIグラスで提示しているものでもある。ちょうどタイミングを合わせるように、MetaはAIグラスの日本発売を発表した。
両者のタイミングはおそらく偶然だが、AIと連携するスマートグラス自体がトレンドであるのは疑いない。

その中でグーグルは、AIになにかをたずねる、というデモで終わらなかった。Geminiに音声からコーヒーの注文を依頼するなど、「スマホ経由で目的を達成する」タイプの使い方を提示してきた。
現状、AIグラスといってもその使い道は意外と少ない。翻訳などは便利だし、目の前のものがなにかをカメラで把握することで視覚のハンディを克服する用途も大きい。
ただ、シンプルな画像認識・音声認識では用途の幅が狭い。
多くのAIグラスはそこに課題を抱えているのだが、これからこのジャンルに入ってくるグーグルは、最初からエージェンティックAIを組み込んで「人の役に立つサポーター」としてのAIグラスをアピールしてきた。
これは2026年のトレンドにも合致するし、Metaなどのライバルとの差別化にも有効だ。
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