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- ティム・クックCEO退任後、投資家がアップルに期待する3つのポイント

- アップルのトップとして輝かしい実績を残してきたティム・クックがCEOを退任する見通しとなった。
- クックがCEOを務めた約15年間で、アップルの株価は約2000%も上昇した。
- ウェドブッシュ証券のアナリストであるダン・アイブスは、同社の新CEOに就任するジョン・ターナスは、AIへの注力とM&Aの推進を優先すべきだと述べている。
アップル(Apple)は2026年4月20日、ティム・クック(Tim Cook)CEOが退任し、後任にハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのジョン・ターナス(John Ternus)が就任すると発表し、市場に衝撃を与えた。
アップルを率いた約15年にわたる在任期間中、ティム・クックの下で同社の株価は約2000%上昇し、S&P500やナスダックを大きく上回る伸びを記録してきた。テック業界のアナリストで、これまで一貫してアップルに前向きな見方を示してきたウェドブッシュ証券(Wedbush Securities)のダン・アイブス(Dan Ives)によると、ジョン・ターナスのCEO就任後は、投資家の期待に応えるためにいくつかの重要分野に注力する必要があるという。
ダン・アイブスは投資家向けのメモで、「ティム・クックは、世界的な知名度を持つ経営者としての存在感を築き上げ、他社を圧倒するサプライチェーンと物流の運営力を確立してきた。さらに、サービス事業に徹底して力を入れてきたことが、アップルの時価総額が彼の在任期間中、4兆ドル(約632兆円)規模に達し、株価が20倍に伸びる原動力となった」と述べている。
アイブスは、ジョン・ターナスが急速に変化する業界の中で競争力を維持するため、優先的に取り組むべきだと考える3つのポイントを挙げている。
AIへの注力
アップルは、AI(人工知能)分野の拡大に向けた投資額が他の同業他社よりも少ないと批判を受けてきた。そしてジョン・ターナスの就任で、投資家の関心がAIに強く向かう中でも、今後も重点はハードウェアに置かれ続ける可能性が高いとみられている。
「何度でも強調するが、第4次産業革命が進む中で、アップルがAIの流れを外から眺めているだけでは許されない」とアイブスは言う。
「アップルは消費者向けAIが拡大する中で、その利用を支える立場にあり、収益を得られる企業である。ジョン・ターナスは、AI戦略をしっかりと立て直し、今後はどうやって利益を生み出すかに集中する必要がある」
ハードウェアと新たなイノベーションを優先
ジョン・ターナスは、アップルの社内だけでなく、シリコンバレー全体でもハードウェアの分野で先を見越すことのできる人物として高い評価を得ていることにアイブスは言及している。またアイブスは、ターナスがCEOに選ばれたことで、アップルを伝説的なテック企業へと成長させたイノベーションが、再び重視される流れが戻りつつあるとも説明する。
「ソフトウェアやサービスによる収益は、アップルが抱える他社を圧倒する規模のユーザー数に大きく支えられている。一方で今後の同社の成長は、折りたたみ式スマートフォンやAIを搭載したスマートフォン、より洗練され価格を抑えたスマートグラスといった次世代のハードウェア開発が中核となるだろう」
外部人材を積極的に採用し、M&Aを推進
ジョン・ターナスは長年アップルに在籍してきた人物ではあるが、同社は今後、外部からの人材登用を増やし、企業買収もさらに積極的に進めていく必要があるとアイブスは考えている。
「ターナスが外部から新しい発想を取り入れ、今後、これまでアップルが慎重だったM&A戦略を見直すことが重要になると思う。AI時代において、アップルは資金力、顧客数、ブランド力のいずれでも世界トップクラスの企業だが、これからは守りに回るのではなく、積極的に攻めに転じるべき局面になるだろう」
「これはアップルが自社の強みである企業文化を捨てるべきだという意味ではない。その文化を保ちながら、外から新たな発想を取り入れる方法を見つけるべきだ」とアイブスは付け加えている。
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