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- イラン戦争ショック、日本のFIRE達成者たちはどう乗り切ったか? “心構え”や“投資プラン”について
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日本人のFIRE達成者たち

- 久々に株式指数は史上最高値を更新し、市場はいわば"戦争を無視するモード"に入った。
- だが、イラン戦争は終結の目処が立っておらず、AIバブルへの懸念も後回しになっている。
- このような不確実性の高い状態で、日本のFIRE達成者たちはどんなスタンスでいるのか?
中東で火種がくすぶり、地政学リスクのニュースが流れるたび、証券口座を開いてはそっと閉じる——。そんな経験をしている人は、たぶん少なくない。
新NISAで積立を始めたばかりの人ほど、「このまま続けていいのだろうか」と迷うはずだ。SNSを開けば、真っ赤なチャート画像とともに「暴落くるぞ」「逃げろ」の声。一方で「買い場だ」と鼻息を荒らげる人もいる。いったい、どっちを信じればいいのか。
そこで今回、スタイルの異なる5人の個人投資家に集まってもらった。進行役は筆者の九条だ。問いはシンプルに3つ。「ニュースを見たとき、まず何が気になるか」「積立方針は変えるか」「普段からどんな備えをしているか」。
結論を先に言ってしまうと、6人とも「動かない」。ただし、その理由も、見ている景色も、驚くほど違っていた。
今回集まった6人


米国株投資で知られるベテラン投資家。ブログ「たぱぞうの米国株投資」や書籍『たぱぞう式 投資のきほん ~初めてでも儲かる!』、YouTube「たぱぞう投資大学」で発信を続け、マクロ環境と個別株の両方に目を配る視点を持つ。

30代でFIREを達成した独身女性投資家。ミニマリストで、資産1億円の運用術や節約術をYouTube「ミニマリストゆみにゃん」や書籍『オートで月5万円貯まる魔法の節約術』などで発信している。

投資歴16年のインデックス投資家で会社員。家族のマネーリテラシー向上のため、毎月「家族マネー会議」を開き、資産状況を家族と共有している。ブログは「家族を守るお金のブログ」。

3億円超の「地球ポートフォリオ🌏」でFIRE生活を送る氷河期世代。地球上のあらゆる資産を時価総額比率で保有するスタイルを貫く。ブログは「地球PF運用ブログ(FIRE生活中)」。

筆者。米国株・優待クロス・クリプト・太陽光・オプションなどを手がけるインデックス投資家でFIRE済み。リバタリアンで、確率と不確実性を愛する。ブログは「FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記」。
では、さっそく聞いていこう。
#Round 1:ニュースを見たとき、まず何が気になる?

戦争や地政学リスクのニュースが流れたとき、お金の面で何が一番気になるか。相場か、資産残高か、生活そのものか。皆さん、かなり違いそうです。

まず考えるのは自分と家族の安全ですね。そのうえで、食料やエネルギー、インフラなど、生活に必要な物資やサービスが滞らないかを確認します。資産運用や相場の動きは、普段からあまり気にしていません。
戦争や地政学リスクに限らず、リスクって常にどこかには存在するものだと思っていて、そこだけを特別視しているわけじゃない。リスクをゼロにすることはできないし、対策の上を見ればキリがない。日本で核シェルターまでは用意できていませんしね。ただ、自分と家族の生活を支える最低限の資金は確保しているので、お金そのものへの不安は相対的に小さいんです。

個人的には、今はほとんど気になりません。常に「半値になったら自分の資産がいくらになるか」を想定して生活しているので。
以前はキャッシュポジションも少し気にしていましたが、マーケットに大きく入れておくと、それなりのインカムも発生するんですよね。それでキャッシュが賄えるなら、再投資も含めて十分だなと。懸念があるとすれば、人為的な核戦争や天変地異級の激甚災害ですが、想定できることと想定できないことがあって、きりがないのも事実です。

真っ先に気になるのは、資産の約9割を投じている「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のチャート変動です。現在1億円ほど運用しているので、有事の際には数日で数百万円単位で動くことも珍しくありません。
ただ、そこで狼狽売りをすることはありません。むしろ市場が過剰に反応して指数が下落していれば、絶好の買い増しチャンスと捉えています。投資において「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせない損失は計り知れない。下手に動けば、これまで積み上げてきたものを無に帰してしまいますから。短期的なノイズに惑わされないよう、あえてニュースとは距離を置いて、平時と変わらぬ「不退転のホールド」を貫くことを一番意識しています。

一番気になるのは、株価そのものよりも「株価の変動による資産の増減を、家族がどう感じているか」なんです。
うちは毎月「家族マネー会議」を開いて、家庭の資産を共有しているんですが、今みたいなボラティリティの大きい局面でも、家族がそれを許容して長期投資を継続するマインドでいられているか。歴史を振り返れば、世界経済は世界大戦すら乗り越えて成長してきましたし、長期で見れば株価は右肩上がりになるという期待を、家族にも持ってほしい。値動きに慣れてほしいんですよね。家族が落ち着いて長期投資を続けられる状態を保てているか、というのが一番大事です。

気になるのは、戦争や地政学リスクが「地球規模のリスク」にまで発展するかどうかです。
私が運用している「地球PF」は、地球上の全資産を時価総額比率で保有することを目指すポートフォリオで、株式、債券、不動産、貴金属、農畜産物、エネルギー資源、暗号資産まで幅広く分散しています。最近話題の原油も持っています。ここまで分散していると、局所的なリスクはほぼ気になりません。
ただ、それでも地球規模のリスクは存在します。第三次世界大戦の勃発、資本主義経済の終焉、巨大隕石の衝突など。もっとも、そうなったらもう投資どころじゃないので、心配しても仕方ないと割り切っています。

私自身は、まず「これは短期的な変動要因か、それとも世界の在り方そのものが変わる根本的な変革か」を考えます。
局所的な紛争、今回のイラン情勢もそうですが、一時的に経済へ影響があっても、いずれ元に戻る可能性が高い。一方でAI開発のようなものは、短期的に相場が動くわけではないかもしれないけれど、中長期で見れば経済や人の生き方を根本から変える可能性を秘めている。投資家としては、こちらのほうがはるかに重要な論点です。
その区分で言えば、今回のイラン情勢みたいな話は、自分の投資活動や資産に対して「これでどうする」と考えることはまったくない。ただのノイズだと捉えています。




























