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- 日本のAI法人利用を狙う「Genspark」の現状。電通は約40営業日分の工数を削減

AIワークスペースを提供する「Genspark(ジェンスパーク)」が日本市場での法人攻勢を強めている。
Gensparkはメディア向けラウンドテーブルを5月に開催し、「AIスライド 4.0」やMicrosoft 365との連携といった最新機能と、日本企業への導入実績を披露した。
法人向けGensparkはグローバルで利用企業数が5000社を突破。日本ではアスクル、電通、阪急阪神不動産、船井総合研究所、ベルシステム24といった大手5社が本格利用を始めたことが明らかになった。
70超のAIモデルを統合、業務実行まで担う設計

Gensparkは2023年にアメリカ・シリコンバレーのパロアルトで設立された。
サービスの最大の特徴は、OpenAIやAnthropic、グーグルなどが提供する70以上のAIモデルを一つのワークスペースに統合している点にある。利用者が自然言語でGensparkに作業を依頼すれば、Genspark側が自律的にタスクを分解し、最適なAIモデルを呼び出し、ドキュメントやスライド、画像、動画などを生成する。
パートナー網も厚い。前述の3社のほか、マイクロソフトやアマゾンとも戦略的提携を結んでいる。OpenAIやAnthropicとは、各社の最新AIモデルを公開前から社内でテストし、開発元のAI企業にフィードバックを行う関係にある。

また、マイクロソフトとは4月にグローバルでの戦略的パートナーシップを発表したばかり。PowerPointやExcelといったMicrosoft 365製品からGensparkをAIエージェントとして呼び出せる統合機能を提供している。
Gensparkは創業から約2年で年間経常収益(ARR)が2億5000万ドル、累計調達額は5億4500万ドル、企業評価額は12億5000万ドルとなっている。
AIスライドからAIシートへ、広がる法人向け機能

ラウンドテーブルでは最新の主力機能のデモも披露された。
スライド生成機能の「AIスライド 4.0」は前バージョンからエンジンを全面刷新し、クレジット消費を抑えつつ操作性を高めた(Gensparkは実行内容に応じて毎月付与されるクレジットを消費していく形式)。
AIスライドに新たに加わった「スキル」機能では、企業固有のフォントやテンプレートを反映したスライド生成に加え、社内の資料制作に関するフレームワークを個別に学習させ、要件のヒアリングから資料化までを自動で進められる。
画像生成モデルを組み込んだクリエイティブモードでは、通常のPowerPointでは難しいビジュアル性の高い資料も作成できる。


表計算機能「AIシート」は、財務情報や特許情報の検索から予算策定までを1つの指示で完結させる。
デモではAIが操作者の指示(プロンプト)に従い、米証券取引委員会(SEC)の公開情報からビッグデータ解析企業・Palantir Technologiesの情報を参照し、同社の財務諸表を生成した。単に数字を転記するだけでなく、数式やフォーマットまで含めて出力する。
なお、AIシートで生成したデータからAIスライドを使って発表資料を生成したり、ポッドキャストやマンガ形式の解説資料まで派生して制作できる「データの再利用性」が高い点もGensparkの特徴だ。
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