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- 世界最安2.5万ドルのEVトラック開発進める元クライスラー女性エンジニアの現在地
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ビッグテックの動向

こんにちは!ビジネスインサイダーが毎日お届けするニュースレター「Cutting Edge(カッティングエッジ)」エディトリアルリードの川村です。
イラン戦争の勃発をきっかけに中東情勢の混乱が続くなか、世界各国で電気自動車(EV)の販売急増が確認されています。原油価格の高騰に起因する燃料の不足や価格上昇の影響を回避したい消費者の行動を反映したものでしょう。
こうした変化が恒久的な勢いになるかどうか、現時点では不透明です。原油価格の高止まりが続けば、EVへの乗り換えの勢いも持続すると思われますが、真逆のシナリオに向かう可能性も否定できません。
イラン戦争開戦前を振り返ると、トランプ政権が昨年9月末でEV購入補助(税額控除)を廃止したことを受け、メーカー各社の新車販売には急ブレーキがかかっていました。
自動車業界専門の調査会社コックス・オートモーティブ(Cox Automotive)傘下で自動車価格情報サイトを運営するケリー・ブルー・ブック(Kelley Blue Book)の推計によれば、米国における第1四半期(1〜3月)の販売台数は前年同期比27%減と壊滅的な状況です。
圧倒的な数量を生産することで収益性を確保しているテスラ(Tesla)と、最新モデル「bZ」を大幅に伸ばしたトヨタ自動車の2社は例外で、フォード(Ford)は70%減、BMWは63%減、フォルクスワーゲン(Volkswagen)は88%減と、大手メーカーは軒並み大幅な販売台数減少に直面しています。
そうした環境変化は、新規参入組にとってはさらに深刻です。本日のトップストーリーでは、ビジネスインサイダーが昨年から注目してきたあるスタートアップの置かれた極めて特異な状況を取り上げます。
※本記事はBusiness Insiderが毎日お届けする有料会員向けニュースレター「Cutting Edge(カッティングエッジ)」からの一部転載です。
機械工学の専門家がEVベンチャーの経営者に
ビジネスインサイダーのベンジャミン・チャン記者は昨年5月、脅威的な価格設定の新型EVの予約受付が始まったことを報じました。
アマゾン(Amazon)創業者兼会長のジェフ・ベゾス氏が出資するスレート・オート(Slate Auto)の初製品となる電動ピックアップトラック「スレート・トラック(Slate Truck)」がそれです。
標準仕様で航続距離150マイル、販売価格は2万5000ドルから。世界最安の衝撃はまたたく間に広がり、受付開始からわずか3週間で10万件の予約が殺到しました(現在は16万件に)。

スレートを率いるクリス・バーマン最高経営責任者(CEO、後述するように現在は車両部門プレジデント)は機械工学の専門家。キャリアの大半をダイムラー・クライスラー(Daimler Chrysler)の製品開発部門で過ごし、親会社フィアット・クライスラー・オートモービルズ(Fiat Chrysler Automobiles)では電気・電子部門担当バイスプレジデントを務めた人物です。
その後、モビリティ事業に強みを持つ電力管理大手イートン(Eaton)のシニアバイスプレジデントなどを経て、2022年5月のスレート創業と同時に経営トップに就任しました。
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