- TECH INSIDER
- テックニュース
- VAIO初のCopilot+PC「VAIO SX14-R/Pro PK-R」登場。法人市場の「AI PC需要」を狙う

ノジマ傘下のPCメーカー・VAIO(バイオ)は4月23日、同社の上位モバイルノートPCの最新機「VAIO SX14-R」「VAIO Pro PK-R」(PK-Rが法人向け)を発表した。
個人・法人モデルどちらも受注を開始しており、直販サイトで個人向けモデル・SX14-Rの最速お届け日は5月22日の予定で、直販価格は最小構成で26万9500円からとなる。
VAIO SX14-R・Pro PK-RはVAIOとして初めて、マイクロソフトの定めるAI PC「Copilot+PC」の要件を満たす製品となる。だが、Copilot+PCの基準自体は2024年5月に展開されており、各社はすでに製品をリリース済み。VAIOは約2年遅れでの対応となる。
非対応だった理由はVAIOのPCが採用していたインテル製CPUがCopilot+PCのAI処理性能の要件を満たしていなかったからだ。VAIOは法人市場で売上を伸ばしているため「品質の検証」を理由に、あえてCopilot+PC対応に必要な最新のCPUを選択してこなかった。
しかし、VAIOの担当者は「Copilot+PCを調達要件に盛り込む企業も出始めている」と説明。同社としてはSX14-R・Pro PK-Rで満を持して「AI時代のPC」への第1歩を踏み出したことになる。
外観据え置きで中身は全面刷新

VAIO SX14-R・Pro PK-Rで基礎的なところの仕様や機能の差はない。選択できるプロセッサーもほとんど変わらず、インテル製の「Core Ultra シリーズ 3 プロセッサー」(コードネーム:Panther Lake)から選択可能だ。
外観デザインと各ポートの配置は2024年11月に発売された前世代機と変わらない。一方で、PC内部で各パーツを支えるマザーボードは、CPUの世代交代に合わせて新規に設計された。
Core Ultra シリーズ 3は、前世代機で採用していた「同シリーズ 1」(コードネーム:Meteor Lake)と比較して約23%の処理性能向上を実現。AI処理を担うNPU性能は前世代の11TOPS※から50TOPSへと約4.5倍に引き上げた。
※TOPSとは:Tera Operation per Secondの略。1秒あたりの兆単位での演算回数で、AI処理性能の基準としてよく表現される。

Copilot+PCで定められたスペック要件はいくつかあるが、NPU性能に関しては「40TOPS以上の演算能力」とされているため、VAIOは今回発表したSX14-R・Pro PK-Rについては「どの構成でもCopilot+PCの要件を満たす」としている。
Core Ultra シリーズ3はNPUだけではなくGPU(グラフィック性能)も向上している。処理する内容や使用するソフトウェアによってはNPUよりGPUの方が重要なこともある。

CPU・NPU・GPUのそれぞれの性能を引き上げた結果は、具体的な処理速度として現れる。
VAIOはインテルが用意するAIテスト環境「Intel AI Playground」を用いた画像生成機能で、シリーズ1搭載の前世代機が画像生成開始から完了までに約5分5秒かかったのに対し、シリーズ3搭載の最新機種は約1分2秒と約5分の1の時間で処理が完了したと説明している。
VAIOの実施したテストのような、LLM(大規模言語モデル)をローカル環境で動かしたいユーザーにとってこの差は大きいと見ていい。
あわせて読みたい
Special Feature
































