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- 2026年6月、銀行「預金金利」ランキングTOP3。普通預金は8月から金利“0.4%”がベースに
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定点観測・預金金利

- 日銀は2026年6月18日、政策金利の誘導目標を0.75%程度から1%程度へと引き上げた。
- それにともない各行は、8月を目処に普通金利を0.4%に引き上げる発表を行っている。
- また、定期預金金利も5年ものを中心に、静かに大きな変化が訪れているようだ。
政策金利が1%の大台に乗るのは、1995年以来じつに31年ぶりだという。
日銀は2026年6月18日、金融政策決定会合で政策金利の誘導目標をそれまでの0.75%程度から1%程度へと引き上げた。ちなみに、政策金利が現在の0.75%に引き上げられたのは昨年12月の金融政策決定会合で、ちょうど半年前のことだった。
昨年12月の利上げタイミングでは、日銀の利上げ発表から間髪入れずにメガバンク3行が預金金利の引き上げをアナウンス。地銀やネットバンクも追随するという流れが生まれ、現在の「普通預金金利0.300%」というベースラインがその日のうちに形成された。
今回も、銀行各行は前回2025年12月の利上げ時とほぼ同様の動きを見せている。
普通金利は0.3%→0.4%がベースに
みずほ、三菱UFJ、三井住友のメガバンク3行は6月16日、円預金改定についてのプレスリリースを発表。いずれも足並みを揃えた格好で「変更前0.300%だった普通預金金利を、2026年8月3日(月)に0.400%へ引き上げる」こと、そして定期預金金利の改定も検討していることを伝えた。
また、大手地銀、ネットバンク、都市銀行の多くも、同水準の普通預金引き上げを発表。いくつかの銀行では、メガバンクの普通預金金利が改定される8月に先んじて、7月時点での金利改定を行なおうとする動きも見られる。
多くの銀行で8月初頭の実施が予定されている今回の預金金利改定。だが、それまでには7月30日・31日にもう一度、日銀の金融政策決定会合の開催予定がある。さらに現時点では各行の預金金利引き上げに関するアナウンスも出揃ってはいない。そのため、銀行預金金利ランキングの勢力図が今後どのように変化していくのか、まだはっきりとは見通せない状況だ。
そこで本稿の「銀行預金金利ランキング」は6月22日時点の金利をベースに順位付けを行なっている。そして、続く「主要銀行の金利一覧」には、現時点の預金金利にくわえ、すでに金利引き上げアナウンスを行っている銀行については、引き上げ実施日と引き上げ後の金利を併記する。
「普通預金」金利ランキングTOP3
2026/3月時点 | 銀行 | 普通預金金利 | 順位変動 |
|---|---|---|---|
1位 | あおぞら銀行 | 0.750% | → |
2位 | みんなの銀行 | 0.500% | → |
3位 | auじぶん銀行 | 0.310% | → |
普通預金金利の上位陣は、もはや常連となった3行。そして、今回もあおぞら銀行が頭ひとつ抜きん出た状況に変わりはない。
これからの預金金利改定の影響が気になるところだが、トップをひた走るあおぞら銀行は、多くの主要銀行よりも早いタイミングの7月1日に、「0.75%」から「1.00%」へ普通預金を引き上げることを発表済みだ。プラス0.25%のアップは、後述する他行の多くが実施するプラス0.1%と比較しても明らかに高水準。他行がこれに追随できるのかに注目したい。
なお、2位のみんなの銀行は、まだ預金金利改定を発表していない。3位のauじぶん銀行は8月1日に普通預金を「0.31%」から「0.41%」へ0.1ポイント引き上げ予定だ。
「定期預金」金利(5年)ランキングTOP3
2026/3月時点 | 銀行 | 定期預金金利(5年) | 順位変動 |
|---|---|---|---|
1位 | SBI新生銀行 住信SBIネット銀行 | 1.600% | ↗ ↗ |
2位 | あおぞら銀行 | 1.500% | ↘ |
3位 | auじぶん銀行 | 1.300% | ↘ |
5年もの定期預金のランキングでは、静かながら大きな動きがあった。
前回2位のSBI新生銀行と前回ランク外の住信SBIネット銀行が1.6%まで上げてきて、首位を奪取。前回首位だったあおぞら銀行も1.5%まで上げたが、今回の首位には届かなかった。
あおぞら銀行とともに前回首位だったauじぶん銀行は、特に変化がなく3位まで後退した。
「定期預金」金利(10年)ランキングTOP3
2026/3月時点 | 銀行 | 定期預金金利(10年) | 順位変動 |
|---|---|---|---|
1位 | ソニー銀行 福岡銀行 | 1.000% | → → |
2位 | メガバンク3行、 大手地方銀行 (福岡銀行、京都銀行、 常陽銀行を除く)、 PayPay銀行、楽天銀行、 ゆうちょ銀行 | 0.900% | → |
3位 | 常陽銀行 | 0.500% | → |
静かなようでいながら、すこし面白い動きが見られたのが、10年もの定期預金のランキングだ。このランキングではメガバンクとペースを合わせる2位の「0.900%」集団が非常に大きなボリュームになる傾向がある。そこに今回、ゆうちょ銀行が加わった。
ただし、これはゆうちょ銀行の預金金利に上下動があったというわけではない。同行では従来、5年ものまでしか設定されていなかったところに、10年もの定期預金の枠が新設されたことによるものだ。直接的な金利水準の変動とは言えないかもしれないが、こうした動きも「金利ある日本経済」本格化に向けた地ならしのひとつかもしれない。
6月18日時点における主要銀行の金利一覧
ここからは、現時点での主要銀行の預金金利を一覧で見ていこう。今回、すでに預金金利の引き上げをアナウンスしている銀行には、改定予定日と改定後の金利を併記している。
メガバンク
メガバンク | 普通預金金利 | 定期預金金利 | 5年定期 | 10年定期 |
|---|---|---|---|---|
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% |
日銀の金融政策決定会合が終わってすぐ、一斉に預金金利引き上げをアナウンスしたメガバンク3行。金利の改定は8月3日に実施され、普通預金金利が0.300%から0.400%へ0.1ポイント引き上げられる。ちなみに今回、日銀による政策金利の発表からアナウンスにいたるまでの一連の動きは、昨年12月の政策金利0.75%への引き上げ時とまったく同様であった。このことから、今後もこの流れがスタンダードになっていくのではないだろうか。
ゆうちょ銀行
通常貯金金利 | 定期貯金金利 | 5年定期 | 10年定期 | |
|---|---|---|---|---|
0.300% | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% |
ゆうちょ銀行は、預金金利改定のアナウンスを行なっていない。だが、これまでは5年ものまでしか設定していなかった定期貯金にひっそりと「期間10年」を追加。これにより、定期貯金金利の各期間での金利がメガバンク3行の定期預金金利「0.375%〜0.900%」と一致した。
大手地銀
大手地方銀行 | 普通預金金利 | 定期預金金利 | 5年定期 | 10年定期 |
|---|---|---|---|---|
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.350%〜0.500% | 0.475% | 0.500% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.310%〜0.600% | 0.600% | - | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.325%〜1.000% | 0.600% | 1.00% |
大手地銀では、定点観測の対象としている6行すべてが、日銀の利上げからすぐに普通預金金利の改定を発表した。各行とも引き上げ幅はプラス0.1%、0.3%だった普通預金金利を8月3日からは0.4%とする。
ネットバンク
インターネット専業銀行 | 普通預金金利 | 定期預金金利 | 5年定期 | 10年定期 |
|---|---|---|---|---|
0.200% | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
0.300% | 0.380%〜1.000% | 0.850% | 1.000% | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.375%〜0.900% | 0.700% | 0.900% | |
住信SBIネット銀行 | ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 1.600% | - | |
0.310% ※ 8/1に0.410%へ改定(+0.100%) | 0.380%〜1.300% | 1.300% | - | |
0.300% ※ 8/3に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.400%〜0.800% | 0.800% | - | |
0.500% | 0.600%(貯蓄預金) | - | (満期設定なし) | |
0.300% | 0.400%〜0.650% | 0.650% | - | |
0.300% ※ 8/1に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.300%~0.420% | 0.420% | 0.420% |
楽天銀行・住信SBIネット銀行・大和ネクスト銀行の3行は、メガバンク準拠の「8月3日にプラス0.1ポイントの引き上げで普通預金金利を0.400%にする」という内容。GMOあおぞら銀行は、他行よりやや早めの8月1日実施とした。
もともとの普通預金金利が0.01%高いauじぶん銀行は、改定後の金利も「0.410%」としており、さらに8月1日実施としている。また、住信SBIネット銀行は普通預金に加え、5年定期も前回の0.7%から一気に1.6%へ引き上げた。
都市銀行
その他の都市銀行 | 普通預金金利 | 定期預金金利 | 5年定期 | 10年定期 |
|---|---|---|---|---|
0.300% ※ 7/10に0.400%へ改定(+0.100%) | 0.500%(1カ月)〜1.600% | 1.600% | - | |
0.750% ※ 7/1に1.000%へ改定(+0.250%) | 1.000%〜1.500% | 1.500% | - |
※2026年6月22日現在。太字が前回調査(2026年4月30日)時点より変化のあった箇所。
※SBI新生銀行の普通預金は「パワーフレックス円普通預金」を、定期預金は「パワーダイレクト円定期預金」をそれぞれ参照。あおぞら銀行は、普通預金・定期預金ともに店舗や窓口を持たない「BANK」の金利を参照している。
もっともフットワークが軽い動きを見せたのが、これまでも有利な預金金利を実現していた一部の都市銀行たち。SBI新生銀行は金利水準こそメガバンクはじめ各行と同水準ながら、金利改定時期を大きく前倒して7月10日としている。
そして、さらにインパクトが大きかったのがあおぞら銀行。普通預金金利の引き上げ幅で他行を引き離すプラス0.25%、改定後の普通預金金利は、ついに1%の大台に乗せてきたのだ。しかも改定タイミングも7月1日と、どこよりも早い。ただし、あおぞら銀行の普通預金金利は、残高100万円超に対して適用されるのは「改定前 年0.500%、改定後 年0.650%」であることにはご留意されたい。
また、あおぞら銀行は、定期預金金利の改定にも着手。前回は0.7%〜1.3%だったのが、今回は1%〜1.5%まで上げてきた。トップレベルの引き上げではあるが、今回5年定期で首位となったSBI新生銀行、住信SBIネット銀行の1.6%には一歩及ばずだった。
まとめ
日銀が金融政策決定会見後に行なった定例の会見では、入院中の植田和男総裁に代わって内田真一副総裁が登壇。「経済・物価・金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」との考えを示しており、これからも銀行預金金利や住宅ローン金利へ影響を与えていくことは間違いない。
2024年にマイナス金利政策が解除されて以降、国内外の景気や経済情勢をうかがいながらも、ゆっくりと、しかし着実に「金利ある日本経済」への歩みは続いている。
次回の利上げがいつになるかは見通せない情勢だが、引き続き銀行預金の定点観測を継続していく。





























