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「東京のブルックリン」はもうやめよう。歴史的な条約と『ポストヨーロッパ』の警告

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東京のイーストサイドの人気は年々高まるばかり。蔵前、清澄白河……ここ数年でも古い建物をリノベーションしたカフェや雑貨店がぐっと増え、散歩するたびに発見があります。

ニューヨークのブルックリンになぞらえて、「東京のブルックリン」と言われることもしばしば。そんな中、たまたま見かけたポスターが目を引きました。
「下町のブルックリン? ニューヨークの方こそ『アメリカの蔵前』だろうが」
このユーモアは、私たちが無自覚に欧米を基準としている現実を突きつけます。「まるでパリみたいな路地」と言われるなど、街づくりはもちろん、ビジネスから学問まで長く西洋発のスタンダードを信じてきたこと、そしてそれにすら気づいていないということです。
2025年11月、オーストラリアで州政府と先住民との間で初めて結ばれた条約は、まさにその西洋の前提をひっくり返すものでした。
日本では大きく報道されておらず私も気づいていなかったのですが、ヴィクトリア州において、同国の歴史上初めてとなる先住民族との条約が正式に法制化されたという内容。
入植以来、西洋側が一方的に支配の枠組みを押し付けてきた歴史を経て、先住民側が対等な主体として国家(州)と独自の条約を結び直したこの出来事は、歴史的な転換点と言えるでしょう。
話題の本『ポストヨーロッパ』が問いかけること
中国(香港)出身の哲学者ユク・ホイ氏は、著書『ポストヨーロッパ』のなかで、西洋発のルールや技術がグローバルスタンダードとなりつつある現代において、私たちが西洋基準の次をどう生きるべきかを問いかけています。
今、日本を訪れる外国人観光客が熱狂している日本らしさとは、西洋の模倣ではなく日本古来の文化や、日本で独自に発展したサブカルチャーです。
ホイ氏の『ポストヨーロッパ』が日本で今話題になっていることに希望を感じます。かつて西田幾多郎ら日本の思想家も近代の超克を掲げて西洋基準に挑み、そして挫折した歴史がありました。だからこそ、なぜこのような著書が今、再び日本発で書かれなかったのかと思いを巡らせています。



























