


























発信地:東京 [ 中国・台湾 ]
【6月15日 東方新報】最近、中国人インフルエンサーのカップルが富士山麓のコンビニ前で踊る動画が、日本のSNSで大きな議論を呼んだ。動画はエックス(X)で拡散され、「邪魔」「公共の秩序を乱している」といった批判が相次いだ一方、一部では「中国人全体」への攻撃的なコメントにまで発展した。
動画を転載した日本語アカウントの投稿は850万回以上閲覧され、大きな話題となった。これに対し、動画の当事者は、撮影が平日の午前5時ごろで、現場にはほとんど人がいなかったことを示す写真やスクリーンショットを公開。「店舗営業を妨害した」という批判は事実ではないと反論した。インスタグラム(Instagram)に投稿された元動画のコメント欄には好意的な反応も多く、現場にいた人やコンビニ側から苦情が出たわけでもなかった。
このカップルは「藤短短」などの名前で活動するダンス系クリエイターで、これまで韓国やタイ、バリ島など世界各地で同様の動画を撮影してきたという。本人たちは、「これまで批判されたことはなく、むしろ現地の人に褒められることが多かった」と語っている。
今回、日本で大規模なネット上の攻撃を受けたことについて、2人は「予想外だった」とコメント。小紅書(Red)では「ダンスの美しさは、それを理解しない場所に残す価値はない」と投稿し、複数のプラットフォームから動画を削除した。Xなどでは、「日本への幻想は消えた」と率直な思いも明かしている。
中国のSNSでは、「同じような動画でも、日本人や欧米人なら批判されないのではないか」という声が広がった。実際、富士山周辺や街中で日本人インフルエンサーが踊る動画は以前から存在しているが、今回ほど大きな炎上にはなっていない。そのため、「中国人だから叩かれた」と受け止める人も少なくなかった。
一方で、日本国内では以前から、公共空間でのダンス動画に対する批判は存在していた。過去には、日本人ダンサーがコンビニ店内で踊る動画を投稿し、炎上したケースもある。今回も、日本のネットユーザーの間では「周囲への配慮が足りない」「迷惑行為に見える」といった反応が多く見られた。ただ、中国側では、「実際に迷惑がかかった証拠もないのに、道徳的な批判だけが先行している」と感じる人も多い。街頭でのダンスを「活気がある」と感じる人もいれば、「視界を邪魔された」と感じる人もいる。公共空間で何が許容されるかをめぐる感覚の違いが、今回の騒動の背景にあるとみられる。
今回の騒動は、中国のSNSでも大きく拡散され、「日本のネット空間は排他的だ」「以前より日本に失望した」という声が目立った。一方で、「一部の過激なネットユーザーの声を日本全体と結びつけるべきではない」という冷静な意見もあり、日中双方のネット世論の温度差が浮き彫りになっている。(c)東方新報/AFPBB News
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