























【6月14日 AFP】英国軍は14日、英仏海峡でロシアの「影の船団(シャドーフリート)」に属する制裁対象の石油タンカーを阻止した。国防省が発表した。
早朝に行われた6時間にわたる作戦は、チヌークヘリコプターを含む航空機や、フリゲート艦「HMSサザーランド」などの海軍艦艇によって支援された。
同省は声明で、「ロシアは必死に制裁を逃れ、ウクライナへの残虐な戦争を継続するために資金を供給し続けようとしているが、英海兵隊の特殊部隊と国家犯罪対策庁(NCA)の特別訓練を受けた法執行官が、タンカー『SMYRTOS』への強制立ち入り検査(臨検)を実施した。この種の作戦が英国主導で行われたのは初めて」と述べた。
タンカーはこの後、イングランド南岸沖の停泊地に移動され、監視される予定だと付け加えた。
ダン・ジャービス国防相は「ロシアは、ウクライナ戦争の資金調達において影の船団に依存している。我々の阻止行動は(ウラジーミル・)プーチン大統領の違法な戦争に打撃を与える」と述べた。
同相によると、今回の作戦は「フランスとの緊密な連携のもとで実施された」という。また、影の船団の活動を妨害することは「ウクライナへの侵略を支えるロシアの資源を直撃し、欧州全体の安全を脅かす能力をそぎ落とすことにつながる」と付け加えた。
英国は、2022年のウクライナ侵攻開始以降、西側の禁輸措置を回避するためにロシアが使用しているとみられる影の船団の船舶数百隻を制裁対象にしてきた。これらの船舶は、通常、所有権が不明瞭な老朽化したタンカーであり、英国の港やサービスへのアクセスを禁止されている。
作戦についてキア・スターマー英首相は、「ロシアにさらなる打撃を与え、ウクライナでのプーチン氏の戦争を支援する者たちに対して、隠れることはできないと警告を与えるものだ」と述べた。
英国政府は今年3月、自国領海を通過する影の船団の船舶に対し、軍が強制立ち入り検査や差し押さえを行えるようにすると発表していた。この方針は、米国・イスラエルとイランとの武力衝突によって急騰した原油価格を抑えるため、米政府がロシア産原油への規制を緩和した動きを受けたものだった。
フランスやベルギー、フィンランドなど他の欧州諸国も最近、影の船団に属するとみられる制裁逃れの船舶を相次いで阻止している。(c)AFP
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