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【5月27日 東方新報】中国では「520(Wu Er Ling)」の発音が「我愛你(Wo Ai Ni、愛している)」に似ていることから、5月20日は若者が愛を伝え、婚姻届を出す人気の日になっている。毎年この日になると、民政局の前に長い列ができ、花束を手にした新郎新婦や、SNSに投稿される結婚証の写真が、すっかりおなじみの光景となっている。
5月20日、浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)拱墅区民政局婚姻登記センターを訪れると、若い世代の「儀式感」に対する考え方が変わりつつあることが分かった。彼らが求めているのは、単なる一枚の証明書ではなく、一生の記憶に残る愛の確認の場だ。
同センターには、従来の行政窓口のような堅苦しさではなく、デジタル映像と地域文化が融合した空間が広がっていた。館内には「デジタル婚俗博物館」が設けられ、デジタル長巻や3D投影を通じて、大運河沿いの婚礼文化を紹介している。新郎新婦は順番を待つ間、宋代の運河沿いにタイムスリップしたような感覚で、「水上の婚礼」を見ることができる。
婚礼文化の体験エリアでは、新郎新婦が一緒に赤い紙を切り、「囍」の字を作る切り紙体験が人気を集めていた。中国の伝統的な婚礼では、花嫁が嫁ぐ前に自ら「囍」の字を切り、器用さや豊かな暮らしへの願いを込めた。今の若者たちも、自分たちで作った赤い「囍」を持ち帰り、幸せを願う儀式として記憶に刻んでいる。
こうした工夫により、本来なら手続きとして流れていきがちな一日が、見て楽しみ、体験し、後から思い返せる時間に変わっている。若者たちはスマートフォンで宋代風の婚礼文化を撮影し、自分たちで切った「囍」の字を大切に広げる。新しい形式の中に、愛を大切に受け止める伝統的な思いが込められている。
一方で、どれほど形式が新しくなっても、「520」という日を重みのあるものにしているのは、やはり「誓います」という言葉の背後にある約束だ。この日、同センターでは簡素ながら厳かな合同証書授与式が行われた。4組の新郎新婦が特別証書授与員の前で、「順境でも逆境でも、離れず支え合う」と誓うと、会場では多くの人が目を潤ませた。
式には、結婚50年を迎えた金婚夫婦の裘淼聯(Qiu Miaolian)さんと孫慧芳(Sun Huifang)さんも参加した。2人は「結婚生活で一番大切なのは、ずっと情熱が続くことではなく、責任と包容力です」と話す。長続きの秘訣については、「若いころにぶつからない夫婦なんていません。相手の良いところを多く思い出し、家庭を築くのは簡単ではないと考えれば、たいていのことは乗り越えられます」と語った。
この日の婚姻登記予約「001番」だったのは、王楽怡(Wang Leyi)さんと黄志斌(Huang Zhibin)さん。2人とも「00後(2000年代生まれ)」で、学生時代に出会い、6年間の交際を経て結婚に至った。「制服からウエディングドレスまで、私たちはずっと、相手こそが運命の人だと信じてきました」。結婚証を受け取った瞬間、2人は顔を見合わせて笑った。
別の新郎新婦、初祥栄(Chu Xiangrong)さんと白薬超(Bai Yaochao)さんは、それぞれ黒竜江省(Heilongjiang)と河南省(Henan)の出身だ。2人は婚姻登記の「省をまたぐ手続き」制度を利用し、杭州で無事に結婚証を受け取った。「地元に戻らなくても杭州で手続きできるので、とても便利です」と話し、この包容力のある都市が、自分たちの愛の新たな出発点を見届けてくれたと感じている。
一方では、金婚夫婦が半世紀以上の寄り添いを通じて、若者の誓いに時間の重みを添えている。もう一方では、「00後」や他省出身の新郎新婦が、より自由で多様な形で自分たちの愛の物語を書いている。
かつての「親が決める結婚」から、今の「自分の結婚は自分で決める」へ。複雑な昔ながらの婚礼習俗から、デジタルを使った没入型体験へ。変わったのは、表現の形やサービスの方法だ。変わらないのは、「手を取り合い、共に年を重ねたい」という人々の願いである。
デジタル映像の中では、宋代の婚礼船が今も大運河をゆっくり進んでいるかのようだった。現実の会場では、金婚夫婦に見守られながら、新郎新婦たちがしっかりと抱き合っていた。愛と暮らしの温もりは、新しさと古さ、変わるものと変わらないものが交差する中で、静かに広がっていた。(c)東方新報/AFPBB News
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