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“勝利の女神”井桁弘恵、チュニジア戦で評価急上昇 視聴者の...
川崎龍也 · 2026-06-24 · via リアルサウンド

 日本代表が4対0でチュニジア代表を下したFIFAワールドカップ2026・グループステージ第2戦。鎌田大地の先制点、上田綺世の2ゴール、伊東純也の追加点と、ゴールラッシュとなり、現地はもちろん、日本国内も大きな熱気に包まれた。

 初戦のオランダ戦を引き分けで終えた日本にとって、第2戦はグループステージ突破の行方を大きく左右する一戦だった。過去の大会を振り返っても、第2戦は簡単に勝ち切れる試合ばかりではない。その意味でも、序盤に先制し、追加点を重ね、最後まで大きく揺らがずに試合を終えたチュニジア戦は、日本代表の現在地を示す快勝だ。

【#井桁弘恵 ×#朝日奈央】 次回は6月20日(土)よる7時生放送「FIFAワールドカップの今知りたいこと、全部わかりますSP」

 そんな歴史的な快勝を伝える日本テレビ系中継で、スペシャルナビゲーターを務めているのが井桁弘恵だ。チュニジア戦でも、試合前から現地の空気を明るく届け、SNS上では「勝利の女神」「かわいい」といった声が多く上がった。もちろん、その華やかさが目を引くのは間違いないが、井桁の役割をそうした表面的な反響だけで語ってしまうのは、少しもったいない。

 象徴的だったのが、ハーフタイムでのコメントだ。前半の印象的な場面として上田のゴールを挙げた井桁は、「やっぱ上田(綺世)選手。やっぱりガァーッと、会場がグァーッとギアが上がった感じがします」と語っていた。この言葉に表れているのは、専門的な解説とは違う、現地で体感した熱をそのまま届ける井桁の立ち位置だ。上田のゴールによってスタジアムの空気が一段上がったことを、視聴者に近い言葉で伝える。そのわかりやすさこそ、井桁がW杯中継の中で担っている役割と言っていいだろう。

 W杯中継を語る上で、まず押さえておきたいのは、サッカーがもともと好きな視聴者だけに向けられた番組ではないということだ。戦術や選手のコンディションを深く知りたい人もいれば、4年に一度の大会だからこそ観る人もいる。普段はJリーグや海外サッカーを追っていなくても、日本代表戦だけは家族や友人と一緒に観るという層も少なくない。そうした幅広い視聴者に向けて、試合の熱や現地の高揚感をわかりやすく届けることも、W杯中継における大事な役割になっている。

【本田圭佑が選ぶ日本のMVPは?】W杯グループF第2戦vsチュニジア|勝利直後の様子&インタビュー|FIFAワールドカップ2026

 もちろん、中継には本田圭佑や槙野智章のように、戦術や選手心理を専門的に読み解く存在がいる。その一方で、井桁が担っていたのは、現地で起きている熱の変化を、視聴者に近い言葉で受け止めることだった。ゴールが決まった瞬間の驚き、スタジアムのボルテージが一気に上がる感覚、試合後も冷めない興奮。そうした空気を、過度に言語化しすぎず、素直なリアクションとして届ける。チュニジア戦のように日本代表が次々とゴールを重ねる展開では、試合内容の分析と同じくらい、「今、すごい瞬間を見ている」という高揚を共有することも重要になる。

 井桁といえば、近年は俳優・モデル・MCと活動の幅を広げてきた存在でもある。『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)では、刃唯阿/仮面ライダーバルキリー役を演じ、クールな佇まいと芯の強さを印象づけた。『メンタル強め美女白川さん』(テレ東系)では、周囲の言葉に振り回されず、自分らしく前を向く白川桃乃を軽やかに体現。可憐なビジュアルと、内側にあるたくましさを両立させる芝居で、作品の持つポジティブなメッセージを支えていた。

『私がヒモを飼うなんて』全話映像入りメインスポット公開!! 3/28(火)深夜24:58スタート!!【TBS】

 さらに『私がヒモを飼うなんて』(TBS系)では、恋愛に不器用な主人公・蒼井スミレを演じた。明るく見える一方で、自分の気持ちをうまく扱えない人物の揺れを、井桁は等身大の温度で見せていた。『紅さすライフ』(日本テレビ系)でも、仕事や恋に向き合う女性像を自然体で演じており、どの役柄でも、井桁は明るさの奥にある迷いや芯の強さを丁寧に見せてきた。

山崎育三郎×井桁弘恵【おしゃれクリップ】10月10日(日)よる10時スタート!

 『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)でのMCとしての姿にも、井桁の魅力は表れている。ゲストの言葉を急かさず、相手が話しやすい空気を作る。大きく場を動かすというより、相手の表情や言葉を受け止めながら、その人の魅力が見えてくる瞬間を丁寧に拾っていく。その柔らかい距離感は、W杯中継での立ち位置にも通じているように感じる。専門的な解説とは違う角度から、現地で起きている熱や驚きを視聴者に近い感覚で受け止め、番組の空気にしていくところに、井桁がスペシャルナビゲーターを務める意味がある。

 スポーツ中継に俳優やタレントが参加することには、毎回さまざまな意見が出る。特にW杯のような大舞台では、サッカーに詳しい視聴者ほど、出演者の言葉や立ち位置に敏感になる。ただ、W杯はサッカーを深く知る人だけのものではない。大会をきっかけに選手を知る人、初めて代表戦をじっくり見る人、現地の熱狂に触れてサッカーの面白さに気づく人もいる。そうした入口を広げる役割を担える人がいることで、中継の届く範囲は確実に広がっていく。そうした入口を広げる存在として、井桁がスペシャルナビゲーターを務める意味は大きい。

川崎龍也

音楽を中心に幅広く執筆しているフリーライター。YouTubeを観ることが日課です。

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