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『ほんのモキチ』は宮藤官九郎らしい“笑い×シリアス”に期待 バカリズムと共通する現代性 『無職転生III』本編映像使用の新PV公開 EDテーマは中島美嘉「祈り、終われば」 庄司浩平、“メロすぎる”赤パーカーオフショット 『E.T.』エリオットの名シーン完全再現 河合優実、初の朝ドラヒロインに「やる気まんまんです!」 宮藤官九郎との再タッグに感謝 愛なき都市に恐怖が連鎖する エドワード・ヤン『恐怖分子 デジタルリマスター』予告編 セッションミュージシャンを描くドキュメンタリー 『イミディエイト ファミリー』本編映像 岸井ゆきの、ジェームズ・グレイ&濱口竜介との対面に感激 「もの凄いものを観ました」 真田広之、次世代の表現者へ送るエール 「架けた橋を誰も渡らなかったら意味がない」 河合優実、2028年度前期朝ドラ『ほんのモキチ』ヒロインに決定 脚本は宮藤官九郎 『風、薫る』第50話、りん(見上愛)が夕凪(村上穂乃佳)を救う手だてを考える 『惡の華』ドラマ版で際立つ普遍性 井頭愛海演じる佐伯奈々子が“裏主人公”に 『君の好きは無敵』に小野花梨、白本彩奈ら出演 はんにゃ. 金田哲が松本若菜の恋人役に 朝ドラはなぜ“芸人”と相性がいい? 『風、薫る』原田泰造、シソンヌじろうらがアクセントに 『世にも奇妙な物語 ’26夏の特別編』6月27日放送へ 上川隆也がベテラン刑事役で初主演 ワン・ホーディーは撮影現場で”7歳児”!? 中国ドラマ『大奉打更人』特典映像の一部が公開 ジョン・ヒューストン監督特集、8月7日より開催へ 『アフリカの女王』『赤い風車』など上映 田辺桃子主演映画『きみの音が見えたとき』2027年秋公開へ 仲村トオルが父親役に 『月夜行路』“ルナ”波瑠が父と向き合う最終章へ 夏目漱石が導いた遺言書の行方 何かを叫ぼうとする松村北斗 『告白-25年目の秘密-』純愛と狂気が交錯するティザー映像 『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』8月26日ソフト化 DX版にはブックレットも 鬼頭明里×下野紘×花江夏樹がプリクラ満喫 “鬼滅声優”とヤドンのわちゃわちゃがかわいい 『バナ穴 BANA_ANA』稲垣吾郎×草彅剛×香取慎吾の場面写真公開 上映劇場も決定 『素晴らしき新世界』『地獄に堕ちるわよ』に共通点? “悪女”がNetflixで人気の理由 山下美月、気品漂う黒のドレス姿 『キングダム 魂の決戦』ワールドプレミアに登壇 名探偵の“謎解きルーティン”はなぜ必要? 『LOVED ONE』『月夜行路』の意外な共通点 『氷血』北山宏光と加藤千尋が恐怖を煽る予告編公開 ポスタービジュアル&場面写真も 『風、薫る』去りゆく友の寂しさを背負って “りん”見上愛と“直美”上坂樹里が選ぶ道 宇垣美里×篠田麻里子『おちたらおわり』に佐津川愛美、風吹ケイ、鈴木紗理奈が出演 ニコラス・ホルト主演×デヴィッド・リーチ監督 『銀行強盗:完全マニュアル』9月4日公開 『リボーン』“最後のヒーロー”が暗示するものは何か 多くの謎を残したまま最終話へ 『風、薫る』第49話、女郎の夕凪(村上穂乃佳)が病院に搬送されてくる “初代体操のお姉さん”秋元杏月、『おかあさんといっしょ』ファミリーコンサートを語る 松村北斗×今田美桜『白鳥とコウモリ』に柄本佑、前原滉、井川遥、吉田羊、風吹ジュン出演 『時すでにおスシ!?』“みなと”永作博美が見つけた原点 “おいしい”がつなぐ未来へ 『時すでにおスシ!?』第9話に『ライオンの隠れ家』佐藤大空がサプライズ出演 松岡茉優×成田凌で千早茜の小説『男ともだち』映画化 特報映像&ティザービジュアルも timelesz 松島聡が医療ドラマ初挑戦 比嘉愛未主演『ファーストクライ』で産婦人科専攻医に timelesz 寺西拓人のドラマ主演は「絶好のタイミング」 “大人の純愛”で映像界でも飛躍へ 朝ドラヒロインを強くする“仲間との別れ” 『風、薫る』『虎に翼』が描く夢のバトン 鳴海唯、“撮る側”の視点を経て深まった俳優業への思い 「大事なのはコミュニケーション」 丸山礼、大胆ヘアカットで夏らしく涼しげにイメチェン 『風、薫る』トークショーにも参加 『オブセッション 災愛』が『E.T.』以来44年ぶりの快挙 監督らのコメント&場面写真公開 髙石あかり、『ばけばけ』ギャラクシー賞受賞に「胸が熱くなりました」 作品への愛を語る 『名探偵コナン』は警察をどう描いてきた? 『ハイウェイの堕天使』でも描かれた“光と陰” 映画史上最年少監督が長編デビュー作で全世界興収1位 『Backrooms』日本公開決定 『トイ・ストーリー5』テイラー・スウィフトが新曲書き下ろし ジェシーから着想を得た曲に アメリカに移民した母と息子が独立間もないリトアニアを訪れる 『MOTHERLAND』予告編 かたせ梨乃とJO1 豆原一成がW主演 『夫婦と16歳~狂気の隣人~』7月2日よりテレ東で放送 『風、薫る』“ゆき”中井友望が流した大粒の涙 『ベビわる』とのギャップに驚かされる タミル語映画界における新世代ロマコメ 『冴えないボクと映えるキミ』9月4日公開決定 『君のクイズ』『ミステリー・アリーナ』 クイズ作品急増の背景に“考察ブーム”あり? 『時すでにおスシ!?』脚本・兵藤るりが明かす制作秘話 「本当に全部が挑戦だった」 丸山隆平が“忘れられない存在”に 『時すでにおスシ!?』益田千愛Pが語る第9話の見どころ 20代監督のホラー映画、なぜ『SW』を圧倒? 『Backrooms』『オブセッション』が北米席巻 『映画ちいかわ』主題歌入り90秒予告公開 島二郎役は最上嗣生、セイレーン役は鈴木みのり 『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』アクションにフォーカスした特別予告 蛇神との激闘描く 小手伸也、『時すでにおスシ!?』第9話にゲスト出演 SNSでの“出演希望”コメントが現実に 加藤清史郎、ドラマ撮影中に“転倒アクシデント”? 高橋侃は30歳での制服に自虐コメント 『サバ缶、宇宙へ行く』“木島”神木隆之介が提示した時間という壁 副次的な人間ドラマも アン・ハサウェイがティラノサウルスから逃げ回る 『オークストリートの異変』本予告公開 妻夫木聡&佐藤隆太、“親友”として嵐ラストライブに参戦 「愛に満ち溢れた5人でした」 小泉今日子×小林聡美『団地のふたり』NHK総合にて放送 ドラマ10枠で7月14日スタート 『劇場版モノノ怪 第三章 蛇神』2週目来場者特典発表 全4種の箔押しクリアカード第二弾に 『風、薫る』患者の死に直面した“ゆき”中井友望の動揺 “フユ”猫背椿の言葉の重みと納得感 伊東蒼、月9『サバ缶、宇宙へ行く』出演の必然性 次世代俳優たちの中でも際立つ存在に 日本最終上映を記念して特別に再構築 『スカーフェイス【4K版】』予告編&ビジュアル公開 『チャオ・パンタン』4Kデジタル版で40年ぶりにスクリーンへ 特報&メインビジュアルも 『愛してるゲームを終わらせたい』第8話先行カット公開 追加キャストに福山潤&七瀬彩夏 風間俊介×佐野勇斗×鈴木福ら、嵐ラストライブの感動を綴る 「一生の宝物です!」 『スーパーガール』とLE SSERAFIMがスペシャルコラボ メンバーのグリーティング映像も 『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』でも活躍! 実はファンが多い“交通課コンビ”の魅力 『ストレンジ・ハーベスト』奇怪な連続殺人事件の謎に迫る本予告公開 2種類のポスターも 『風、薫る』第47話、バーンズ(エマ・ハワード)がりん(見上愛)らを集めて授業を行う 池松壮亮主演×石井裕也監督『開戦前夜』7月31日公開決定 予告編&キービジュアルも 岩谷健司、岡部たかしに続く“遅咲きブレイク”へ 『銀河の一票』で放つ頼もしい存在感 『風、薫る』養成所一期生のこれまでの成長 患者たちから学んだ“命”と“看護”の尊さ 『GIFT』は“関係性”を描くドラマだ 星々のような個が織りなす群像劇の真価 『豊臣兄弟!』中野英雄と仲野太賀の“親子共演”の裏側 「このクソガキ!と思った(笑)」 『SAKAMOTO DAYS』実写版の次回作はありえる? 原作からの“映像化”をアニメ版と比較 『クロスロード ~救命救急の約束~』寛一郎が救急隊員役、泉澤祐希が警察官役で出演へ ニコラス・ケイジが神がかった演技を披露 『スパイダー・ノワール』が積み上げる歴史の厚み 是枝裕和監督が『箱の中の羊』で“夫婦”と“AI”を描いた理由 映画を飛躍させる“人間の歪み” 『豊臣兄弟!』仲野太賀×中野英雄が親子共演 初登場の倉悠貴と菅田将暉のコメディ合戦も 『GTO』生徒役キャスト発表 稲垣来泉、大島美優、北里琉、LIL LEAGUE 難波碧空ら28名 『GIFT』山口智子はなぜ“浮いて”見えるのか 賛否を巻き込みリアリティを広げる芝居の凄み 倉沢杏菜、『豊臣兄弟!』で踏み出した大きな一歩 「どのお花を摘むかは自分で決める」 吉川愛のテレ朝連ドラ初主演作『名探偵のままでいて』7月より放送 「これは頑張らねば」 内田理央、タイムリープ復讐サスペンス『夫を殺したはずなのに』で主演 渡邊圭祐が夫役に 『風、薫る』とあわせて観たい”明治作品”5選 『るろうに剣心』『破戒』『北の零年』など 町田啓太がインナーチャイルドと向き合う 『タツキ先生は甘すぎる!』正解のない絵と人生 サモ・ハンが「俺は倉田の作品には出る」とオファーを即決 倉田保昭が明かした2人の絆 櫻井翔、日曜劇場『GIFT』に第8話より出演 車いすラグビー協会理事長役で堤真一と対峙 『タツキ先生』町田啓太を取り巻く2人の“子ども” 池村碧彩&山岸想、抜群の演技力に注目 山田涼介主演『一次元の挿し木』に木戸大聖、土居志央梨、吉原光夫、小手伸也ら出演へ 映画『GROTESQQQUE』に星野源、一ノ瀬美空、井上和、冨里奈央、中西アルノら出演へ 第97回アカデミー賞国際長編映画賞イラク代表作品 『バグダッド・メッシ』8月7日公開へ 『海街diary』はいかにして“家族”を描いた? 画面構成から読み解く是枝裕和の映像言語 『風、薫る』第46話、ゆき(中井友望)らが必死に小野田(宮地雅子)の看病をする 小池栄子が抱く“食への執着”と尽きない挑戦 「おいしい食事のために仕事をしている」 日本、韓国、インドの“王道恋愛”が同時発生 紺野彩夏主演『三カ国な王道LOVE』放送へ
アニメ史を変えた2016年 『君の名は。』の陰で動きはじめた『名探偵コナン』の巨大興業化
杉本穂高 · 2026-06-18 · via リアルサウンド

 この連載は2016年からの「アニメの時代」を振り返ろうというものだ。この10年でアニメの興行力は大きく変化した。今やアニメなしに日本の劇場は成り立たないと言えるほどになり、その勢いはグローバルに飛び火している。

 なぜ2016年を区切りの年とするのかと言えば、単に10年という、数字の上での節目だからというだけではなく、この連載の前2回でも大きく取り上げたように、新海誠監督の『君の名は。』の規格外の大ヒットが大きい。ここから世間、そして映画産業のアニメに対する見方は大きく変わった。

【新連載】「アニメの時代」を振り返る ポストジブリ史観とアニメ映画にとっての“作家”とは

2016年の『君の名は。』以降、アニメ映画は興行の柱となったが、IP主導の作品が台頭し作家性が見えにくい現状にある。持続的な発展…

リアルサウンド 映画部

新海誠と細田守の“作家性”はなぜ差が出た? オリジナルアニメ映画がSNS時代に直面する壁

新海誠と細田守の歩みを通じ、「計画から生成へ」と変化した2016年以降のアニメ市場を分析。作家性の“わかりやすさ”やSNS時代と…

リアルサウンド 映画部

 だが、連載前2回で見てきたように、今アニメの市場は固有の作家による興行の厳しさが指摘されるようになった。新海誠の台頭によってアニメの時代を区切ったわりに、作家のアニメは苦戦を強いられており、むしろ、IP主導の作品が劇場を席巻している。

『君の名は。』©2016「君の名は。」製作委員会

 もしかして、やや見方を変える必要があるのかもしれない。

 「IP」という視点で2016という年を振り返ったとき、『君の名は。』よりも、アニメと映画館にとって重要な作品がある。それは劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』だ。新海誠という作家の到来を華々しく告げた『君の名は。』の陰で、この作品が今に続くIP興行の時代の到来を告げていたのではなかったか。

 2016年、『君の名は。』の大ヒットで日本の映画はアニメの時代を迎えた。これは間違った見方ではないが、視野を広げる必要がある。2016年とは作家の興行力とIPの興行力がともに発揮された年として、改めて位置づけ直す必要があると筆者は考える。

前作比で約20億円も興行を持ち上げた『名探偵コナン 純黒の悪夢』

劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』©2016 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 『名探偵コナン 純黒の悪夢』は、こんなあらすじだった。

 警視庁に何者かが侵入。安室透ら公安警察とFBIの赤井秀一はこれを追うが、犯人は車ごと海に落下して行方不明となる。翌日、コナンたち少年探偵団は、東都水族館を訪れ、記憶を失ったオッドアイの女性と出会う。彼女の記憶を取り戻す手助けをしようとコナンたちは彼女と行動をともにするが、コナンは彼女が何らかの事件に関わっていると推理。

 一方、黒の組織もこの記憶を失った女性を追いかけていた。女性の正体はコードネーム・キュラソーで、組織の命令でスパイをあぶりだすために警視庁のデータを盗み出す任務に就いていた。

 公安警察、FBI、黒の組織がキュラソーを追う中、少年探偵団を守るために行動するキュラソーは壮絶な最期を遂げることとなる。『名探偵コナン』劇場版シリーズでも高い人気を誇る1作で、同シリーズ20本目の記念碑的作品でもあった。

劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』©2016 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 本作の興行収入は63億3,000万円を突破(※1)。前作『名探偵コナン 業火の向日葵』の44億8,000万円から一気に20億円近くも興行収入を伸ばす成功を収めたのだ(※2)。同シリーズの興行は、その数年前から少しずつ上昇していたが、2桁億円の上昇を記録したのは、このときが初めてだ。

 この結果には、様々な要因が考えられるが、一つには大掛かりで派手なアクションを中心に物語が展開すること。冒頭、激しいカーチェイスから始まり、随所にアクションと緊張感あるシーンが続き、クライマックスでは巨大な観覧車の崩壊を含めた見せ場が用意される。

劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』©2016 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

 もう一つの大きな理由は、人気キャラクターが勢ぞろいしたこと。安室が劇場版に初登場し、赤井も本格的な活躍を見せ、2人の対決と危機を前にした成り行きの共闘が描かれる。回想のみとはいえ松田陣平も出てくるし、シリーズを通しての悪役である黒の組織も大きく関わり、このときはまだ正体不明だったNo.2のラムも声のみだが登場するなど、原作の本筋にも踏み込んだ、大がかりな内容だった。

 また本作のゲストキャラクターであるキュラソーと少年探偵団が築く絆とそれに伴う彼女の壮絶な死にざまが感動的で、この1作のみの登場にもかかわらずキュラソーは人気キャラクターとなった。

 黒の組織と公安警察、FBIの対立、スパイ潜入組の危機、さらに安室と赤井のライバル関係など、重層的な人間関係が織り込まれ、娯楽映画として見ごたえのある内容だったと言える。

 同シリーズの大作アクション化は、『純黒の悪夢』の前から進行していたが、その流れを本作の成功が決定づけたと言えるだろう。以降のシリーズはアクションの見せ場を多く用意し、人気キャラクターが持ち回りのように毎回、登場することになった。

 そうして、今では同シリーズはゴールデンウィーク興行の中心的タイトルとしてすっかり定着した。毎年100億円を越える興行成績を安定してたたき出し、2026年の劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』は既存の人気キャラクターがおらずとも興行力が落ちないことを証明している。

 それは、ターニングポイントとなった2016年のこの1本が、原作ファンの期待を裏切ることなく、さらに幅広い観客を楽しませる娯楽映画としての要素に満ちていた上に、キャラクターの魅力と関係性を最大限押し出すことに成功したことが大きかったと思われる。