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IBMとRed Hat、AI時代におけるオープンソースの未来を再定義...
2026-06-02 · via IBM Japan Newsroom

Project Lightwellにより、ソフトウェア・サプライチェーンのセキュリティー確保に向けた新たなAI駆動モデルと、オープンソース・ソフトウェア向けの信頼性の高いエンタープライズ・クリアリングハウスを構築

2026年06月2日

【米国ニューヨーク州アーモンク - 2026年5月28日(現地時間)発】


IBMとRed Hatは、オープンソース・ソフトウェアのセキュリティー強化を目的に、最先端AIと2万人以上のグローバルなエンジニアの力を活用した総額50億ドル規模の投資「Project Lightwell」を発表しました。この取り組みにより、オープンソースの上流開発から本番環境までを一貫して支える、エンタープライズ向けの新たな利用モデルを確立します。

Project Lightwellは、信頼性の高いエンタープライズ向けクリアリングハウスと、グローバル規模のエンジニア体制を組み合わせることで、大規模に脆弱性を特定し修正します。クリアリングハウスはセキュリティー連携レイヤーとして機能し、フロンティアAIモデルを活用して、これまでに例のない規模のオープンソース・コードに対する修正の検証およびテストを実施します。これらの機能は商用サブスクリプションとして提供され、企業はエンタープライズ・グレードの検証およびライフサイクル管理のもと、安全なパッチを既存のソフトウェア・サプライチェーンに直接統合することが可能になります。

オープンソース・ソフトウェア(OSS)は現代の企業インフラの基盤であり、Fortune 500企業の90%以上がOSSに依存しています*1。同時に、先進的なAIの進展により、脆弱性の発見および悪用のスピードも加速しています。Anthropic社は最近、同社のMythos Previewモデルが、オープンソース・ソフトウェアのみにおいても約3,900件の高リスクまたは重大な脆弱性を特定したと報告しています*2

IBMとRed Hatはすでに、バンク・オブ・アメリカ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、Citi、ゴールドマン・サックス、JPMorganChase、マスターカード社、モルガン・スタンレー、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、ステート・ストリート、Visa社、ウェルス・ファーゴなどの企業と連携し、Project Lightwellの初期導入を進めています。これらの実運用から得られる知見は、複雑なソフトウェア・サプライチェーンにおける脆弱性の特定、検証、修正プロセスの高度化に反映されます。
 


Project Lightwellは、IBMとRed Hatがオープンソース、エンタープライズAI、セキュリティー分野で確立してきたリーダーシップを基盤とし、Anthropic社のProject GlasswingやOpenAI社のTrust Access for Cyberなどの取り組みからの知見を取り入れています。また、最新のIBMのエージェント型セキュリティー手法を活用し、現代の企業およびAIシステムを支える基盤となるオープンソース層の保護を目的としています。

IBM 会長兼CEO アービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は次のように述べています。「オープンソースは今日のデジタル経済の基盤であり、現代のAIの基盤でもあります。そして今、その構築、保護、拡張のあり方は重要な転換点にあります。Project Lightwellにより、IBMとRed HatはAI、エンジニアリングの専門性、そして信頼に基づくコラボレーションを結集し、オープンソースをその起点からサプライチェーン全体にわたって保護する新たな業界モデルを提示します。これは、企業、政府、社会を支えるシステムへの信頼を強化する取り組みです」

信頼できるオープンソース・セキュリティー・クリアリングハウスの立ち上げ

Project Lightwellは、IBMとRed Hatがこれまで実績を積み重ねてきたエンタープライズ向けオープンソース・モデルを基盤とし、それを従来の製品範囲を超えて拡張するものです。IBMはすでに62,000以上のオープンソース・パッケージを活用し、そのうち10,000以上について深い専門知識を有しています。Linux、Java、Kubernetes、Kafka、Ansible、Terraform、Flink、Cassandraなどの技術領域において、両社は業界でも有数の広範な商用オープンソース・エコシステムを運営しており、これまで自社プラットフォーム内のコンポーネントに対して、ライフサイクル管理、検証、パッチ提供を行ってきました。現在、IBMとRed Hatは同様のエンジニアリング規律を、独立系ライブラリー、言語ツールチェーン、AIフレームワーク、データ・ストリーミング・プラットフォームなどを含む、より広範なアプリケーション領域へ適用しています。

このアプローチは、企業が独自にオープンソース・コードを管理する際に直面する運用上の脆弱性に直接対応するものです。クリアリングハウス・モデルを通じて、企業は以下を実現できます。

  • 脆弱性の報告と解決:信頼された中立的な枠組みのもとで、機密性の高いセキュリティー問題を共有・対応
  • 検証済みパッチの適用:Red Hatの製品およびコミュニティー・コード双方に対応した、本番環境向けに最適化されたパッチを取得
  • 上流へのフィードバック連携:修正内容をオープンソース・コミュニティーへ還元

グローバル規模で展開するAI主導のエンジニアリング

多くのテクノロジー企業がAIを活用して技術系人員の削減を進める中、IBMとRed Hatは異なるアプローチを採用し、技術的なエンジニアリング能力をプレミアムな戦略資産であり、市場における差別化の源泉として位置付けています。

IBMとRed Hatは、先進的なAI機能を活用する、2万人以上のエンジニア・チームを展開します。このグローバルな技術チームは、上流から企業環境まで幅広く活動し、以下の分野に注力します。

  • オープンソース・コミュニティーと連携した上流保守
  • AI支援による大規模な脆弱性のレビューと優先順位付け
  • セキュアなパッチ開発、依存関係の強化、リリース・エンジニアリング


Project Lightwellは、デジタル基盤のセキュリティー確保、重要システムの保護、およびオープンソース・ソフトウェア・エコシステム全体のレジリエンス強化に関する米国政府の優先事項を支援します。
 

Project Lightwellの詳細については、以下をご参照ください:https://www.ibm.com/products/lightwell(英語)

1. 出典:Worldmetrics(worldmetrics.org/opensource-statistics/)

2. 出典:Anthropic(anthropic.com/research/glasswing-initial-update)

IBMについて

IBMは、グローバルにハイブリッド・クラウドとAI、およびコンサルティング・サービスを提供するリーディング企業です。175カ国以上の顧客がデータからの洞察を活用し、業務の効率化、コスト削減、競争力の強化を実現できるよう支援しています。金融、通信、医療など重要インフラ領域の多くの組織が、IBMのハイブリッドクラウド・プラットフォームとRed Hat OpenShiftを活用しています。

Red Hatについて

Red Hat は、オープン・ハイブリッドクラウド・テクノロジーのリーダーであり、変革をもたらす IT イノベーションと AI アプリケーションのための信頼できる一貫性のある包括的な基盤を提供しています。クラウド、デベロッパー、AI、Linux、オートメーション、アプリケーション・プラットフォームテクノロジーのポートフォリオにより、データセンターからエッジまで、あらゆるアプリケーションをあらゆる場所で実現できます。Red Hat は、エンタープライズ向けオープンソース・ソフトウェア・ソリューションを提供する世界有数のプロバイダーとして、将来の IT 課題を解決するためにオープンエコシステムとコミュニティに投資しています。Red Hat は、パートナーやお客様と協力しながら、コンサルティングサービスや受賞歴のあるトレーニングや認定資格の提供に支えられて、お客様の IT 環境の構築、接続、自動化、保護、管理を支援しています。

本資料は、2026年5月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

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